田中みな実、視聴率という魔物を喰えるか

 中川大志の主演ドラマ『ボクの殺意が恋をした』(日本テレビ系)が超低空飛行となっている。

 これまで同枠のワースト視聴率は、2017年に武井咲とディーン・フジオカがW主演した『今からあなたを脅迫します』の平均視聴率6.1%。それでも初回視聴率は8.0%あったのだが、7月4日に放送された『ボク恋』の初回は5.8%。7月18日放送の第3話は5.1%まで落ち、ここから一段下となれば打ち切りも検討されそうだ。

「中川は今作が地上波ドラマ初主演。ヒロインの新木優子は2019年の主演ドラマ『モトカレマニア』(フジテレビ系)で平均視聴率4.4%と爆死しており、もともとキャスティングが弱かったことは否めません。

 日本テレビは2019年のドラマ『あなたの番です -反撃編-』で横浜流星をブレイクさせて以降、彼の所属事務所であるスターダストとの関係性を深めており、中川、新木も同事務所。水曜ドラマの『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』では、戸田恵梨香と共に永野芽郁もW主演させています。

 また、戸田が所属するのは『フラーム』ですが、彼女を主演に引っ張り出すのと“セット”で同じ事務所の田中みな実を『ボク恋』に起用したのかも…」(制作会社ディレクター)

 日本テレビとしては、中川&新木のインパクト不足を田中で補おうとしたのかもしれないが、今のところ完全に無風といっていいだろう。

「バラエティをセーブし、女優メインにシフトチェンジを始めている田中ですが、4月期のドラマ『生きるとか死ぬとか父親とか』はテレビ東京の深夜枠ということもあったにせよ、出演していたことすら世間にはほとんど知られていません。

 写真集の大ヒットで一世を風靡し、その後も芸能界で『美容』『あざとさ』『恋愛』というジャンルでは独壇場となっていた田中ですが、ここに来て飽きられてきているのかも。そもそも彼女が女優として出演したドラマは視聴率的にはひとつもヒットしておらず、実は数字を持っていないのではと囁かれています。

 さらに、一部で『マネージャー・クラッシャー』『事務所の先輩に上から目線』といったネガティブな報道が出たことでイメージがダウン。今冬には主演映画の公開も控えていますが、完全に旬が終わっている今の状況だと壮絶な大爆死となる可能性は高いかもしれません」(芸能関係者)

 『ボク恋』の脚本を務めた徳永友一氏は、深田恭子が主演し、田中も出演したドラマ『ルパンの娘』(フジテレビ系)を手掛けている。この時も視聴率は振るわなかったものの、女泥棒を演じた田中のセクシー衣装は大いに話題を呼んだものだった。

 田中はイロモノ女優から本格女優にステップアップしたいだろうが…。ネット配信なども充実してきており、そもそも視聴率至上主義というのも古くはなってきているが、それでも業界内では「数字」を気にする人は多い。果たして田中は視聴率という魔物を喰うことができるか。

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