ホテルに向かいながらおしゃべり。近況報告や天候の話など当たり障りのない内容にしておく。
そしてホテルの部屋でふたりっきりになったところで下ネタに切り替える。
「俺とのエッチ、覚えていてくれたのかな?」
「は、はい…」
「具体的に何を覚えてるのか教えてほしいな」
「は、恥ずかしくて言えないです」
「でも、教えてくれないとエリちゃんの事を気持ち良くさせてあげられないよ」
「い、意地悪ですね」
「ご、ごめん。困らせちゃったね。でも、大好きなコにまた誘ってもらえたんだから、どうしてもその理由が知りたいんだ」
「し、ショーイチさんにまた優しくエッチしてもらいたかったんです」
「ありがとう。恥ずかしいこと言わせちゃってね。でも今日も俺は全力でエリちゃんの事を愛するからね」
「お、お願いします」
もっと突っ込んだ質問もしたかったが、しつこく食い下がって嫌われるわけにはいかない。
しかし、シャワーを浴びる前に確認しておくことがもうひとつあった事を思い出す。
「ところで、今日は何時ころまで一緒にいられるのかな?」
「夜の8時くらいに家に帰れれば大丈夫です」
「あれ? 新宿駅から家まではどれくらいかかるんだっけ?」
「だ、だいたい1時間くらいです」
脳内で計算し、このラブホテルに滞在できる時間を割り出す。2回戦は余裕でできそうだし、もしかしたら3回戦目も可能そうだ。
「じゃ、俺のほうからひとつだけお願いがあるんだ」
「え?」
「今日は1回じゃなくて、最低でも2回は愛し合いたいんだ」
「は、はい。わ、私もそのほうが嬉しいです」
「あ、ありがとう。じゃあ今日もふたりでたくさん気持ち良くなろうね」
「はい」
別々にシャワーを浴び、室内の照明を少しだけ暗くしてからエッチが始まった。
キスした途端に下から抱き着いてくるエリちゃん。相変わらずキスが大好きなようだ。
時間はたっぷりあるので、焦ることはない。彼女の抱擁が解けるまでキスに付き合うことにした。
だが5分経っても10分経ってもキスを止めようといないエリちゃん。
こちらが先に音を上げてしまった。
「も、もう限界だよ。お、オマンコにもキスさせて」
「わ、私もショーイチさんのアソコ舐めたいです」
前回はフェラ無しで終わっていたのだが、エリちゃんのほうから舐めたがるとは!!
「そ、それじゃあ、ふたりでペロペロって舐めっこしようよ」
「え?」
「俺が下になるから、上に乗って」
「は、恥ずかしいです」
「え? シックスナインしたことないの?」
「な、ないです」
「ふたり同時に舐めるんだから恥ずかしがることはないんだよ」
「は、はい」
AVを見慣れている人からすれば当たり前の行為であっても、ノーマルなプレイしかしたことがない人にとっては抵抗があるのかもしれない。
なんとかシックスナインの形が整った。
「愛情を込めて舐めるから、エリちゃんも愛情を込めてペロペロしてね」
「は、はい。で、でも歯が当たっちゃったらごめんなさい」
「大丈夫。強く咥えたり、激しく動かす必要はないんだよ。チンチンにキスするつもりで十分だからね」
「わ、分かりました」
こうしてようやくシックスナインが始まった。