ガックシ…
顔の下半分はマスクで隠れていたが、彼女の目は細くて吊り上がっていた。筆者の苦手な顔立ちであることは間違いないだろう。
体型は中肉中背より少し太目。足がかなり太くて重心がどっしりといった感じだ。
週末のラブホテルのお泊り料金はかなり割高となる。このカノコちゃんとお泊りしたら、たとえ連射できたとしてもコスパが悪くなりそうである。
でも、普通に1発ヌくなら十分過ぎるお相手だ。彼女には致命的な欠陥がない。ただそれだけで出会い系遊びではアタリの部類に含まれてしまうのだから。
気を取り直して話しかけることに。
「こんばんは、カノコちゃんかな?」
「あ、はい。そうです」
「さっき【PC★MAX】で約束させてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」
「はい。こちらこそ」
彼女の声の感じは明るかった。やはり女は愛嬌だ。たったこれだけのことで、ヤル気が漲ってきた。
ここでマスクをズラし、こちらの顔を彼女にしっかり見せる。
「実物の俺はこんな感じだけど、大丈夫そうかな?」
「は、はい。もちろんです」
すると、カノコちゃんもこちらの真似をして一瞬だけマスクをズラしてくれた。
「私はこんな感じです。ショーイチさんは大丈夫ですか?」
ぐ、ぐぬぬぬぬッ!
彼女の顔は、お笑いタレントのフワちゃんをほんの数ミリ可愛くした感じだった。世間一般から見ればハズレもいいところだ。
しかし、これは普通の出会いではない。ヤル事が前提の出会いなので、ハードルは自然と低くなる。
許容範囲だ。許容範囲だ。許容範囲だ!!
己にそう言い聞かせると同時に間髪入れず答える。
「もちろん大丈夫だよ。じゃ、早速だけどホテルに向かおうか?」
「はい」
ホテル街に向かいながら当たり障りのない世間話を行う。そして目的地の激安ラブホに到着。
週末の夜だったが、空き部屋に無事チェックインすることができた。
室内に入り手洗いとウガイを終え、軽くおしゃべりすることに。
「ね、カノコちゃんはどんなエッチが好きなのかな?」
「え?」
「ほら、どうせならカノコちゃんの好きな感じのエッチで楽しみたいんだ」
「そうですねぇ。やっぱりイチャイチャしながら楽しみたいです」
「おっ! 俺も同じだよ」
「フフ、やっぱりそうですよねぇ」
「じゃ、楽しく気持ち良くエッチしようね」
「はぁい」
本当にノリだけは素晴らしかったカノコちゃん。これで彼女の顔が人並みだったら、間違いなくお泊りエッチを提案していたことだろう。
このノリなら混浴プレイに誘っても応じてくれるかもしれない。
しかし、浴室の明るい照明の中、彼女と面と向かう勇気はなかった。そこで、まず彼女にシャワーを浴びてくるよう促す。
その後、入れ替わりで筆者もシャワーを浴び準備完了。
室内の照明を出来るだけ暗くしてからエッチが始まった。