「ホノカちゃんはにとって今日は久しぶりのエッチなんだよね?」
「は、はい。だいたい7年ぶりくらいです」
「ずいぶんと間が空いちゃったね。最後にしたのは彼と?」
「は、はい」
「その彼とはヤリまくったりしてたのかな?」
「い、いいえ。その人とは2回しただけで終わっちゃいました」
「あ! 嫌な事思い出させちゃったらゴメンね」
「全然大丈夫ですよ。もう昔のことなので」
「じゃ、その彼の前は?」
「え、えっと。その彼が初めてだったので、それ以前はないです」
「ということは、セックスの経験はその2回だけなんだ」
「は、はい」
「これは責任重大だなぁ」
「やっぱり嫌ですか?」
「嫌なわけないよ。嫌だと思ってたら、ホテルに誘ったりしてないよ」
「ふふ、ありがとうございます」
「どんなエッチが好きとか何か要望はないのかな?」
「まだよく分かってないので特にないです」
「そうかぁ」
「ショーイチさんはどうなんですか?」
「ん? 俺? 俺は単純だよ。とにかく女性に喜んでもらうのが好きなので、奉仕しまくるタイプなんだ」
「あ、なんとなく分かります。ショーイチさんって女性に凄く優しそうに見えます」
「うん! 優しいのだけは間違いないかな。でも、その何百倍もエロいから覚悟しておいてね」
「か、覚悟ですか?」
「あ、誤解しないでね。女性の嫌がることは死んでもしないからさ」
「し、死んでもですか?」
「うん。その通りだよ。だからとにかく今日は安心してほしいな」
「はい。分かりました」
その後、別々にシャワーを浴び、ベッドインすることとなった。
キス、オッパイ愛撫といつもどおりこなしていく。間違っても痛みを与えないよう、細心の注意を払うことも忘れない。
いよいよクンニタイム。
ほぼ処女みたいなマンコはどんな蜜を流してくれるのか? 期待で胸と股間をドキドキさせながらクンニの体勢に移行する。
ヅーーーーーーーーーーんっ!
鼻孔から入った悪臭が脳髄に直撃した。
え? え? なにコれ? ついさっきシャワー浴びてたよね? ど、ドブなの? ドブから生まれたドブ子ちゃんなの?
しばし思考回路が停止してしまった。
腐ったネズミの死体の匂いを嗅いだ経験はないが、きっとこんな感じなのでは?
星一徹ばりにちゃぶ台をひっくり返したくなったがグっと我慢する。「女性にご奉仕するのが大好きなんだ」と彼女に告げていたので、マンコを愛撫しないわけにはいかない。
でも、ここでクンニしようものなら、そのドブ臭が三日三晩くらい記憶に残ってしまいそうだ。
「クンニが好きなんだ」とは言っていなかった事だけが救いだ。
クンニの体勢から、再びオッパイ愛撫の体勢に戻る。
そして乳首を優しくチューチューレロレロしながらクリトリスをイジることにした。
本来なら、久しぶりの挿入の際に痛みを与えないよう膣に指を入れてほぐしてあげるべきだろう。
だが、そんな事したら当分の間他の女性とエッチできなくなるくらい指が臭くなりそうだ。
濡れろ、濡れろ! さっさと濡れろぉ!
そう念じながら、乳首舐めとクリいじりを続ける。
「あ、そ、そこ、気持ちいいです」
こちらの苦悩も知らず、ホノカちゃんがアエギ始めた。
同時にマンコからピチュプチュと淫らな音が聞こえてきた。
そのまま10分くらい愛撫を続けていると、充分すぎるほどマンコが濡れてくれた。
「そろそろ入れさせてね」
そう彼女に声をかけ、コンドームをしっかり装着。
もし彼女がピル服用者で、生ハメを許可してくれてもゴムはきっと着けたことだろう。
このドブ臭がチンコに染みついてしまったら、他の女性にフェラチオしてもらうことができなくなるはずだ。
「じゃ、バックで入れたいから四つん這いになってくれる?」
なるべく匂いがこちらに染みつかないよう、バックを提案。そして下腹部やキンタマが彼女のマンコに触れないよう、浅めのピストンを繰り返す。
だが、いくら腰を振っても射精の前兆が訪れてくれない。普段の早漏ぶりが嘘みたいだ。
だからといって、深く挿入する気も起きない。
挿入角度をあれこれ変えて、ようやく気持ちいい角度を発見。
目を瞑り、「出ろ、出ろ、出ろぉぉぉぉ!」と念じながらラストスパート。そして、「イクよ!」とホノカちゃんに一声かけてからザーメンをヒリ出すことに成功。
ふぅ。
射精してすぐにチンコを引き抜き、コンドームを処理する。余韻に浸ることなくチンコを引き抜くのは久しぶりのことだ。
「じゃあ先にシャワー浴びておいで」
「え? あ、はい」
ホノカちゃんが浴室に入ったのを確認してから、室内の洗面台へダッシュする。そしてハンドソープをいつもの5倍ほど使って念入りに手を洗う。
その後、彼女と入れ替わりでシャワーを浴びることに。
ここでも普段の5倍ほどのボディソープを使い、念入りに股間を洗い流す。賢者モードだったし、ドブ臭いマンコに少しイライラしていた。
しかし、ここで不機嫌な態度をとるほど子供ではない。
「今日はありがとうね。それじゃ帰ろうか?」
怒りを抑えながらそう告げ、チェックアウト。ホテルを出たところで、「俺はこっちだから」と彼女に背を向けて歩き始めたのだった。
もしサイト経由でこのホノカちゃんから二度目のお誘いがあっても絶対に応じることはないだろう。
それにしてもあの悪臭の原因は何だったのか?
元々の体臭なのか? それとも何らかの病気持ちだったのか?
処女のマンコは清らかで神聖なもの。童貞だったころ、そう信じていた。しかし、世の中には処女であってもマンコが臭い女性というのは案外多いもの。実際、そういう処女に何度か遭遇したことがある。
やはり現実というものは童貞の妄想と大違いなのだ。
(文=所沢ショーイチ)