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初めましてリサさん。
都内の会社員、ショーイチ・48歳です。
先ほど、リサさんの書き込みを見ました。
優しいくらいしか取り柄のない私ですが、リサさんと楽しくエッチに没頭したいです。
今日は休みなので、待ち合わせは何時になっても大丈夫です!
あ!
お返事をもらえたら私の写メを送りますね。
それを見てもらってからで構わないので、検討してもらえたら嬉しいです。
では!
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こんなファーストメールを送ったところ、すぐに返信が届いた。そこから数回のやり取りを経て、あっさりと約束が成立。その日の夕方に池袋駅北口で待ち合わせすることとなった。
約束の場所に現れたのは、演歌歌手の神野美伽に似た感じの女性。割烹着が似合いそうな雰囲気と言える。
バツイチとのことだったが、どこにでもいるような普通の人妻みたいな感じだ。
体型は中肉中背といった具合で、これといった欠点はなさそう。
出会える系サイト遊びにおいて、中肉中背の女性というのは“アタリ”である。トンデモないデブや病的なまでに痩せているガイコツ女性などが普通に徘徊している世界なのだから。
鼻の下が伸びないよう顔の筋肉を引き締めながら彼女に近づく。そして落ち着いた雰囲気を演出しながら挨拶することに。
「こんばんは。リサちゃんだよね?」
「あ、はい。ショーイチさんですよね?」
「うん。サイトで約束させてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
近づいて観察すると、彼女はやけに胸の谷間をアピールしている服装だった。胸のサイズはだいたいCカップくらいだろうか? そう自慢げにアピールできるような代物ではない。
それでも胸の谷間の空いた服を着ているのは、少しでも色気を出そうという演出なのか?
こういった涙ぐましい努力は嫌いじゃない。否、むしろ大好きだ。
男子たるもの、女性の努力には最大限の敬意を払うべきだろう。
「いやぁ、緊張するなぁ」
「そうなんですか? 慣れているように見えますよ」
「そ、そんなことないよ。想像してたよりずっとセクシーだから、すっごくドキドキしてるんだ」
「そ、そんなぁ…」
セクシーという褒め言葉がドンピシャだったのだろう。嬉しそうにはにかむリサちゃん。かなりの好感触だ。
ここで畳みかけなくてどうする? 勢いのままダメ押しすることに。
「こんな綺麗な女性だと緊張して当然でしょ? あ、ごめんね。俺ばっかり舞い上がっちゃって」
「い、いいえ。嬉しいです」
「それじゃあ、このままホテルに向かうってことでいいかな?」
「はい」
ホテル街に向かって歩き始めるふたり。
その道中、彼女の地雷を踏まないように注意しながら世間話をする。
彼女の話によると、子供が独立したのを機に離婚したようだった。そして、離婚後、出会える系サイト遊びにハマっているとのこと。
「どのくらいのペースで遊んでるのかな?」
「だ、だいたい数カ月に1回くらいですかね? とにかく他に出会いがないので…」
「そうなんだぁ。今まで怖い目に遭ったりはしてない?」
「え?」
「たとえば、裸になったら男の背中一面が刺青だったり、腕に注射痕がたくさんあったりとか」
「な、ないですね。どの人も普通の会社員って感じで、怖いと思ったことはありません」
「それなら良かった。でも、油断しちゃ駄目だよ。いい人そうに見えても、実は悪人ってパターンもあるんだから」
「ショーイチさんもいい人そうに見えますよ」
「え? 俺? そう見えるかもしれないけど、中身は真逆だよ」
「え?」
「人並み外れたスケベだから、ドン引きされちゃうかもしれないなぁ」
「フフ、そういう事ですか。エッチな男性は大歓迎ですよ」
「そ、そうなの?」
「はい。私も相当エッチですから…」
「なんだ。それじゃあ俺たちは似た者同士ってことだね」
「フフフ、そうかもしれませんね」
スムーズに会話のキャッチボールができたので、ふたりの相性は本当にいいのかもしれない。
こういうケースの場合、エッチの相性もばっちりという可能性が高い。
ムクムクっ!
歩きながら愚息がパンパンに膨れ上がってしまった。ポケットに手を突っ込み、チンポジを修正する筆者なのだった。