ギュムっ!
彼女に顔を近づけた途端、下から抱き着かれてしまった。これではキスもできないし、顔を見ることもできない。
「ど、どうしたの? 大丈夫?」
「お、お願いです。しばらくこのままにさせてください」
「う、うん」
彼女の声が少し涙ぐんでいるように聞こえた。気持ち良さのあまり、涙や鼻水まで出てしまったのだろうか?
数分ほどそのまま経過。体を起こそうとしたが、サキコちゃんの抱擁はまだきついままだった。
「大丈夫? 疲れちゃったかな? 少し休憩する?」
「だ、大丈夫です」
「俺、重くないかな?」
「は、はい。全然平気です」
どうやらまだ抱擁を解く気はないようだ。
決して悪い気分ではない。女性にきつく抱きつかれ、むしろいい気分だった。
しかし、あまりにもこの抱擁が長く続くと、マンコが渇いてしまうのでは?
こうなったらちょっと強引に仕切り直しするしかない。
「ちょっと喉が渇いたから水分補給させて」
「え? あ、はい」
「サキコちゃんも少し水分をとったほうがいいよ」
「そ、そうですね」
ようやく抱擁を解いてくれたサキコちゃん。
筆者はすぐにベッドを下り、サイドテーブルに置いておいたペットボトルのお茶を手にする。
そしてサキコちゃんのお茶のペットボトルを彼女に手渡す。
喉を潤したところで、改めて聞いてみることにした。
「もし良かったら教えてくれるかな?」
「え? な、何ですか?」
「俺の舐め方、変だったかな?」
「い、いいえ! そ、そうじゃないんです」
「でも、サキコちゃんの反応、何か変だったよ」
「じ、自分でもよく分からないんです。こんなに優しく丁寧に舐めてもらったのが初めてで…。気が付いたら涙が出てたんです」
「か、悲しくてじゃないよね?」
「はい。た、たぶん嬉し涙だと思います。それを見られるのが恥ずかしくて…」
「そうだったんだ。たくさん感じてくれてありがとう。もの凄く嬉しいよ」
「わ、私こそ、お礼が言いたいです」
「あ! でもエッチはまだ終わってないからね。休憩が終わったら、そろそろ入れてもいいかな?」
「え?」
「さっきからずっと勃起しっぱなしなんだ。もう入れたくて入れたくて爆発しちゃいそうだよ」
「は、はい。もちろんです」
お茶をテーブルに戻し、素早くコンドームを装着する。さりげなくその姿を彼女に見せ、きちんと避妊していることをアピール。
「じゃ、正常位で入れさせてね」
「はい」
仰向けになるサキコちゃん。
彼女に覆いかぶさり挿入しようと思ったのだが、念のため指先でマンコの濡れ具合を確認。
ピチュ。ぬぷクチュっぱ…
休憩中に乾いてしまったのではと思ったが、杞憂に終わった。
そのままゆっくりチンコを挿入。
根元まで入れたところで、サキコちゃんにキスを仕掛ける。
しかし、彼女は両手で顔を覆ってしまった。間近で顔を見られることに抵抗があるのだろう。
ここで手を伸ばし、枕元にある照明パネルを操作する。ほぼ真っ暗闇状態にしてから、サキコちゃんに告げる。
「ほら、こんなに暗いとお互いの顔も分からないよね」
「は、はい」
「だから恥ずかしがらないで。ね?」
「わ、分かりました」
ここからディープキスしながらのピストンがスタート。
このピストンでもサキコちゃんを泣かせてやるぜッ!
気合は十分だったのだが、呆気なく限界を迎えてしまった。
「ご、ごめん。サキコちゃん」
「え?」
「入れたばっかりだけど、もう、俺、イッちゃいそう」
「あ、は、はい。わ、分かりました」
「い、イクよっ!!」