待ち合わせ場所は新宿アルタ前。ルンルン気分でハナちゃんの到着を待っていると、ほぼ時間通りにそれらしき女性を発見。
どう見てもハズレの容姿だ。28歳とのことだったが、暗くて地味そうな見た目のため30代後半くらいに見えてしまった。
顔はお笑い芸人“横澤夏子”がネタで演じるような性格の悪いOLみたいな感じだ。
化粧は薄目で眉毛がほとんど視認できないレベル。体型も不健康そうなスレンダー体型で、ぱっと見た感じ色気は欠片も感じられない。
どう見てもスカである。しかし、筆者の目的はヤルことだ。いちいち見た目を気にするような狭い了見なんてハナから持ち合わせていない。
とは言うものの、テンションはいまいち盛り上がらない。
少しばかり躊躇していると、ハナちゃんがこちらに気が付いたようで目を合わせながら近づいてきた。
「ショーイチさんですよね?」
「あ、う、うん。ハナちゃんかな?」
「はい。ハナです。あ、あのぉ、私ってこんな感じですけど大丈夫ですか?」
見た目がイマイチなのを自覚しているであろうハナちゃん。開口一番「大丈夫ですか?」と聞いてくるとは、こういう遊びに慣れているのかもしれない。
女性にこうまで言わせてしまったら、逃げるわけにはいかなくなる。大げさに「もちろん大丈夫だよ」と答え、ホテルに向かうことに。
しかし、ホテル街に向かうまでの世間話がどうにも盛り上がらない。口数が少ないハナちゃんのせいで、なんとなく嫌な雰囲気が漂う。
こんな時は恥も外聞も捨てて道化になりきるのがトコショー流。話術だけではなく、仕草や表情の演出などを駆使して場を盛り上げることに全力を尽くす。
ホテルに入る前からセックスが始まっているようなもので、愛撫するようなノリで会話を行うのが基本となっている。
だが、ハナちゃんの容姿があまりにもイマイチなためどうしてもスイッチが入らない。
フと気が付くと、ホテル街に到着していた。
こうなったら作戦変更だ。ホテルの部屋で会話を行い、様子を探るしかないだろう。
激安のラブホにチェックイン。室内でふたりっきりになったところで、下ネタを切り出してみることにした。
「ハナちゃんはどんなエッチが好きなの?」
「え、えっとぉ。普通がいいです」
なんてノリが悪いのだろうか!
こんな女性とは絶対にセフレ関係にはならないだろう。万が一、相手がそれを望んでいてもコチラからお断りするレベルだ。
彼女がサイトに書き込んでいた“こういう時は何も考えずにエッチにハマってみたいです”という言葉は何だったのか?
胃の奥が熱くなってきた。怒りの炎で五臓六腑が煮えくり返るような気分となってしまう。
カチっ!
ここで路線を完全に切り替えることにした。今日のミッションは、さっさと射精して無事に帰宅することだ。
「じゃ、先にシャワー浴びておいで」
そうハナちゃんに告げながら煙草に火を点けるのだった。
その後、筆者もシャワーを浴び、室内の照明を暗くしてからベッドインする運びとなった。
まずは軽めのキス。ハナちゃんは口を真一文字に固く閉じたままだ。
けっ! こちとら最初からディープキスする気なんてないぜっ!
イラっとしてしまったが、それを態度で表すほど愚かではない。すぐにオッパイ愛撫に取り掛かる。
手抜きせずに貧相なオッパイを愛撫するものの、反応は見られない。スーハースーハーと規則正しい呼吸を繰り返すだけのハナちゃん。
普通の男性ならここで心が挫けていたことだろう。だが、筆者にはクンニという伝家の宝刀がある。
クンニの体勢に移行して、暗闇の中でハナちゃんの股間を観察。
色や形はごく普通のアラサー女性といった感じだった。舐める前にそっと匂いを嗅いでみる。