【女と男の隔たり】挿入手前までの関係:後編

「横座っていい?」

「…いいよ」


 僕は床から腰を上げて、真央の横に座った。手を真央の手に重ねる。指を手の甲の方から真央の指の間へと差し込む。目線を上げると、真央と目が合った。目が細いから、キスを欲しがるようなトロンとした表情のようにも見える。そのまま無言の時が少し流れた。ゆっくりと顔を近づけると、真央の目線が僕の唇へと移動する。僕は顔を少し斜めに傾けて、斜め下から突き上げるように、真央の唇に自分の唇を重ねた。


「はんむっ」


 上唇を口に挟むと、真央も僕の下唇を柔らかな唇で挟んだ。互いに舌で唇をなぞっていく。濃厚な大人のリップの味がした。塗られた口紅を食べるように舐めていく。舐めている舌同士が触れると、そのまま淫らに絡まり始めた。

 真央の舌はザラザラしている。そして唾液の量も多い。なので、舌を絡ませるのが気持ち良い。ザラザラとした感触と、口の中に流れくる唾液の温かさに、胸がふわっとする。まるで、ずぶ濡れのマンコに挿入したような気分だ。


「あっ、ハァ、あっ、ハァ」


 気持ち良すぎて、思わず声が漏れてしまう。キスしかしてないのに、体全身を攻められているような気分だ。興奮が増してくる。一生このキスを続けていたいとさえ思ってしまった。

 すると、真央の手が僕の股間に触れた。僕はもうキスで興奮しているので、モノはすでに硬くなっている。ズボンの圧力に反発するように膨らんだモノを、真央は優しく撫で始めた。公園でキスをした日のことを思い出す。あの時も、真央の方からモノを触ってくれた。

 セックスを知ってからずっと、エッチが好きな女の子と出会いたいと思っていた。最初にセックスをした女の子たちは受け身な子が多く、セックスをしているというよりも「ただ僕が体を触らせていただいているだけ」という感覚が強かった。こちらからお願いしなければ、僕の体を触ってくれることはなかった。行為が一方通行だったのだ。

 だから僕は、女の子の方から何も言わずにモノを触ってくれる日を待っていた。自分からモノを触ってしまう、それが僕にとってのエッチな女の子という基準だった。互いに求め合って、初めて本当の「セックス」ができる、そう思っていたのだ。

 真央は慣れた手つきで僕のモノを撫でる。そしてズボンのジッパーを下ろし、手を中へと忍び込ませた。これは本物だ。真央はモノを欲しがっている。真央は本当にエッチな子なんだ。

 真央の手はどんどん中へと忍び込んでくる。下着の上から撫でられると思ったが、真央の手の動きは僕の想像を超えていた。

 なんとすぐに下着の中に忍び込み、直接モノに触れたのだ。そこから早く出してと言わんばかりに、少し強引に、真央はモノを外へと引っ張り出した。

 硬くなったモノが、スボンのジッパーの間からニュキニュキと生えている。服を着ているのにモノが出ているという光景は違和感でしかなく、けれどそのエロい違和感によって、より気持ちが高ぶっていく。


「触りたかったの?」


 唇を離してそう聞くと、真央は何も言わずに僕の目をじっと見た。


「直接、触りたかったの?」


 真央はこくりと頷く。


「おちんちん好きなの?」


 真央が目線をモノへと向ける。


「好き?」


 真央は親指と人差し指だけでモノの根元の皮を上下させている。


「好きなの?」

「…好き」


 真央の方から触ってくれたことが嬉しくて、真央がエッチな女の子なのが嬉しくて、真央の口から直接「おちんちんが好き」と聞きたくなってしまう。


「何が好き?」


 エッチな女の子に出会えるのは嬉しい。


「…おちんちん」


 女の子の口から「おちんちんが好き」という言葉を聞くのはもっと嬉しいし、もっと興奮する。

 僕は「おちんちん」といった真央の唇を自分の唇で塞いだ。そして、舌を口の中へと侵入させる。卑猥な唾液が溜まった空間の中で、僕の舌は真央の舌と淫らに絡まりあった。エッチな女の子の唾液は美味しい。エッチな女の子の舌の動きはゾクゾクする。

 舐めて欲しい。その舌でモノを舐めて欲しい。真央の手にしごかれているモノはどんどん硬くなっていく。

 この唾液量でフェラをされたら、いったいどのような気持ちよさを味わえるのだろうか。

 想像だけで先端から我慢汁が溢れ出そうになった。想像だけでイキそうになってしまう。もう、早くしゃぶられたい。

 舌を真央の口の中から取り出す。僕の舌と真央の舌の間に、卑猥な液体がツーっと糸を引いていた。その糸を僕と真央は互いに眺める。そして同時に目線を上げ、目を合わせた。同じ行動。心が通い合っているようで嬉しい。次に望んでいることも、同じであると願わずにはいられない。

 僕は目線を一度、モノへと移した。そして再び真央の目を見る。真央は何も言わずにこくりとうなずいて、ベッドの下へと降りた。

「ありがとう」


 僕はそう呟く。それに対しての真央の返答はない。それでいいのだ。もう、望みが同じとわかっているから。

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