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こんばんは、ひなこさん。
都内の会社員、ショーイチ・39歳です。
さきほど、ひなこさんの書き込みを見ました!
優しいくらいしか取り柄のない私ですが、ひなこさんと楽しい時間を過ごしたいです。
いま新宿にいるので、10分後でも数時間後でも待ち合わせできます。
あ!
お返事もらえたら、私の写メを送りますね。
それを見てもらってからでいいので、検討してもらえたら嬉しいです。
では!
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相手が「今から会いたい」と書いているのに、わざわざ「10分後でも数時間後でも待ち合わせできます」と伝えたのには当然ながら理由がある。
時間的にいつでも合わせられることを暗に伝えておけば、相手の女性が「こいつは一応キープだな」と判断してくれる可能性がグンと高まるからだ。
きっちり時間を指定して「10分後」に待ち合わせできると伝えるより、こうやって幅を持たせてアピールするのはかなり有効な作戦だと言えよう。
そして数分後。ひなこチャンから返信が届き、あっさりと約束が成立した。
待ち合わせ場所は渋谷ハチ公前。約束の時間通りに、それらしき女性が近づいてきたのを発見。
マスクを着用していたので顔の良し悪しはあまり分からない。しかし、スタイルは小柄のスレンダー系でハズレではなさそう。
服装はひらひらした長袖のシャツとスカート。ガーリーな雰囲気で実に可愛らしい感じだった。
「こんばんは、ひなこチャンかな?」
挨拶しながらマスクをずらし、顔を全部見せる筆者。一瞬だけとはいえ、こうやって最初に顔を全部見せるようにしている。
すると、ひなこチャンもこちらに習って少しだけマスクをずらして顔を見せてくれた。
キュンっ!
その瞬間にこちらの目がハートマークになってしまった。
予想以上に可愛らしい顔をしていたひなこチャン。80年代後半から90年代前半に人気を博していたアイドルグループ『CoCo』の元メンバー、三浦理恵子の若い頃に似た感じだ。
筆者は、『CoCo』の中では三浦理恵子がイチオシだった。同じく乙女塾から派生したアイドルグループ『ribbon』の中では永作博美がイチオシだった。どちらもタヌキ顔だ。
ひなこチャンのその愛くるしいタヌキ顔にメロメロとなる。
これは、ベッドインする前にヌクことが決まったな…
好みの顔をした女性だと、マンコの締まりの良し悪しに関係なく早漏してしまう筆者。だから、ベッドインの直前にヌいておかないとトンデモないことになってしまうのだ。
「は、はい。今日はよろしくお願いします」
「とりあえずこの人混みから離れようか?」
そう促して道玄坂方面に向かって歩き始める。
「ひなこチャンは渋谷にはよく来るのかな?」
「そ、そうですね。お洋服とか買いに来ますね」
すぐに気づいた。彼女が“洋服”ではなく“お洋服”と言ったことを。
こういう何気ない会話でも、育ちの良さが窺える。
モジモジしながら周囲を見回すひなこチャン。緊張しているのか恥ずかしいのか? 顔が見えないので、判断がつかない。
だから無難な世間話に終始しながら歩き続ける。そして目的地のラブホテルの前に到着。
ここでもう一度マスクを外した筆者は、真面目そうな顔を取り繕いながら最終確認することにした。