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久しぶりだね、チナツちゃん。
こちらは相変わらず元気です。
チナツちゃんのほうこそ元気にしてますか?
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こちらが返信すると、すぐに既読マークが付いた。しかし、5分経っても10分経っても返信が来ない。
てっきり、今回もダメ元で誘ってくるつもりなのだろう。そう身構えていたが、肩透かしを食らってしまった。
もしかしたら彼女なりに葛藤しているのかも? 何度も断られているので、及び腰になっているのかもしれない。
チクっ!
胸が痛んでしまった。
43歳の既婚子持ちの彼女は、筆者に出会うまでクンニをされたことが一度もなかった女性だ。そのクンニの気持ち良さに目覚めてしまい、悶々とした日を過ごしているに違いないだろう。
もしかしたらあの後もサイトを使い続けて他の男と会っているのかもしれない。しかし、残念な見た目のせいで満足のいく結果を得られていないのかも?
こんな可哀そうな境遇の女性を、筆者以外の誰が救えようか!?
思い切ってこちらから誘ってみることにした。
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あ! ちなみに今週の木曜か金曜なら時間を作れますよ。
チナツちゃんの都合があえば、久しぶりに会ってみませんか?
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彼女からの返信を待たず、お誘いのメッセージを送信する。
すぐに既読マークが付き、数分ほどで返信が届いた。
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ショーイチさんのほうから誘っていただけて嬉しいです。
ショーイチさんはモテるだろうから、もう会ってもらえないのかもと思っていました。
日付は金曜の午後なら大丈夫です。
この間はたくさん満足させてもらえたので、今度はショーイチさんにも満足してもらえるよう頑張りたいです。
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こんな健気な態度を取られたらますます胸がキュンキュンしてしまう。
こうして、約4カ月ぶりにチナツちゃんと再会することになった。
デート当日。前回と同じく新宿アルタ前で待っていると、時間通りにチナツちゃんが現れた。
相変わらずの中肉中背のオバサン体型で、セクシーさの欠片も感じられない。
だが、あらかじめ覚悟していたのでガッカリはしない。軽く微笑みながらゆっくり近づき、声をかける。