「それよりも俺みたいなので大丈夫かな?」
「え? 何がですか?」
「嫌だと思ってたら、遠慮なく断ってくれていいんだよ」
「え?」
「ほら、実物の俺って写メよりずっとエロそうでしょ? 絶対に怒ったりしないから無理しなくていいんだよ」
「そ、そんなことしません。いただいた写メ通りで優しそうだし…」
「駄目だよ。そんな簡単に相手を信用したりしたら。自分の身を守るために、もっと慎重にならなきゃ」
「そういうものなんですか? でも、ショーイチさんは変なことしませんよね?」
「うん! エッチなことはたくさんするけど、ナヨちゃんが嫌がる事は死んでもしないよ」
「し、死んでもですか?」
「うん。もうなんとなく分かってるでしょ? 俺がMってことが」
「そ、そうですね。Sっぽい感じじゃないのは分かります」
「だから、今日は女王様の気分でいてくれればいいよ」
「じ、女王様ですか?」
「あ! 誤解しないでね。痛いのとか汚いのとか、そういうSMチックなプレイには興味ないからさ」
「フフ、安心しました」
「それじゃあ、このままホテルに向かうってことでいいかな?」
「はい。もちろんです」
こうしてホテル街に向かうこととなった。その道中、彼女との距離を縮めるべく世間話を行う。
「ナヨちゃんの今の職場って出会いが全然ないの?」
「はい。本当に全く何もないんです」
「不思議だなぁ。もし俺の職場にナヨちゃんみたいに綺麗なコがいたら絶対に放っておかないのに」
「そ、そんなことないですよぉ。アパレルに勤めてるので、職場と家の往復だけで余裕がないんです」
「アパレル系のお仕事なんだ。でも、お客さんに男性もいるでしょ?」
「女性向けのブランドなので、お客様も女性がほとんどなんです」
「なるほどね。それじゃあ確かに出会いは少なそうだね」
「はい。家も遠いので、ゆっくり遊ぶ時間もなくて…」
「実家から通ってるのかな?」
「はい。片道1時間もかかるんですよ」
「大変そうだね。でも、一人暮らしじゃないだけまだマシなのかもね」
「そうですね。あんまりお給料も高くないから、一人暮らししている人はもっと大変そうです」
出会える系サイトではアパレル勤務の女性と出会う機会が非常に多い。彼氏を作る余裕がないので、手っ取り早く性欲を発散させるための手段として利用しているのだろう。
過去に何人ものアパレル勤務の女性と遊んでいる筆者だが、当然その事は口に出さない。
「じゃあ、今日は日頃のストレスを発散しちゃっていいからね」
「え?」
「俺の事を奴隷みたいに扱ってもいいんだよ。普段接客で疲れているだろうから、今日は自分の好きなようにしてほしいな」
「そ、そんな風にできないですよぉ」
「ちょっと大げさだったね。でも、今日はナヨちゃんの召使いになる気満々だから、遠慮しないでね」
「フフ、分かりました」
坂井真紀似のナヨちゃんに虐げられている自分の姿を想像し、股間がギンギンとなってしまった。