待ち合わせ場所は前回と同じ池袋駅北口。
この日の前日に亜鉛のサプリを飲み、ばっちり8時間睡眠をとっていた筆者。体調を万全にしておき、全身全霊でエッチを楽しむ準備が整っていた。
さらに、数日ほど辛い物を食べないようにしていた。
これは、ザーメンが苦くならないようにするためのもの。筆者はカレーや麻婆豆腐などといったスパイシーな物が好きだ。しかし、お掃除フェラの際ににじみ出る残り汁の味でシオリちゃんに不快な思いはさせられない。
そこで、辛い物を断っていたのである。
さらに、さらに! 出会える系サイト遊びを自粛して、この日のために2日分のザーメンを溜め込んでいた。
用意周到にこの日を迎えることができたので、時間さえあれば3回戦以上も余裕でヤレたことだろう。
そして、約束の時刻にシオリちゃんが現れた。
目ざとく彼女を発見した筆者は、ゆっくりと近づき声をかけた。
「久しぶり、シオリちゃん」
「お、お久しぶりです」
「本当にありがとうね。こうやってまた会えて嬉しいよ」
「そ、そんなぁ。ご迷惑じゃありませんでしたか?」
「迷惑なわけないよ。あ! でも、ひとつだけ残念だったかな」
「え?」
「できることならもっと早く会いたかったよ。ずっと会いたいって思ってたからさ」
「そ、そうだったんですか? 色々と忙しくて…。ごめんなさい」
「あ、謝らないで! 俺の言い方が悪かったよ。それくらい楽しみにしていたってことなんだ」
「はい! 私も楽しみでした!」
前回のコラムでも書いたのだが、彼女の見た目は、女子アナ・長野智子の若い頃に似ていて地味な感じだった。
中肉中背の体型でオッパイもCカップほどなので特筆すべき点はない。
それでも、“お掃除フェラ”してもらえることが確定していたので、この時点から筆者の股間はギンギンにいきり立っていた。
ラブホテルに向かいながら会話を再開する。
「今日は何時くらいまで大丈夫なの?」
「だいたい18時くらいまでに帰れれば大丈夫です」
「それじゃあこの間よりもゆっくりできそうだね」
「はい。でも、ショーイチさんはお時間大丈夫ですか?」
「もちろんだよ。何なら明日の朝まで愛し合ったっていいんだよ」
「フフ、それも素敵ですね」
「え? 素敵? そんなこと言われたら本気にしちゃうよ」
「ご、ごめんなさい。でも、いつかそうしたいですね」
「うん。そんな機会が来るといいね」
相手は人妻なので、あまり無茶を言うべきではないということは百も承知だ。
明日の朝まで愛し合いたいというのは言葉による愛撫みたいなものである。
それくらいシオリちゃんとヤリたかったんだと暗に伝え、その反応を探るのが狙いだった。
初回のデートでこんな事を言ったら相手にヒかれるだけだが、シオリちゃんはまんざらでもなさそうだ。
やはり2度目のデートなので、安心しているのだろう。