ぐ、ぐぬぬぬぬッ!
先ほどまでの高揚感が瞬時に消し飛んでしまった。
モモカちゃんの身長は165センチくらいだろうか? スレンダー体型でモデルっぽくも見える。
しかし、問題はその顔だった。10代のころの歌手・家入レオのような顔。まさにキツネ顔といった具合で、目つきが鋭く、綺麗でも可愛くもない感じ。
個性的すぎるその顔立ちにひるんでしまい、思わず目を逸らしてしまった。
しっかりしろ、ショーイチ!! 相手は19歳の未成年だぜ? このチャンスを棒に振ってもいいのか?
コンマ数秒ほどの一瞬で己を鼓舞する。
あとどれくらい現役でいられるかは分からないが、現在51歳の筆者が未成年のコとヤれる機会をみすみす逃すわけにはいかない。
気を取り直し、モモカちゃんに向き合う。向こうもこちらに気づいていたようで、目と目が合った。
ふんっ!
丹田に意識を集中し、深く呼吸する。
このコは可愛い、このコは可愛い、このコは可愛いんだ!!
自己催眠を施すため、意識の中で何度も繰り返す。
いつもならこれでコロっと騙されてくれるのだが、この時は違った。やはり生理的に受け付けないタイプなので、どうしてもノリきれない。
逡巡している間にモモカちゃんが距離を詰め、先手を取ってきた。
「お待たせしました。ショーイチさんですよね?」
「あ、う、うん」
「昨日は本当にごめんなさい」
ペコっと頭を下げるモモカちゃん。
おろっ? 案外可愛いところがあるなぁ♪
愛嬌のある笑顔と、最初に昨夜のことを謝ってきたので好感を持ってしまった。
「昨日のこと? 全然気にしてないから大丈夫だよ」
「本当ですか? ああ、良かったぁ」
胸に手を当ててホッとしたような表情を浮かべるモモカちゃん。キツネ顔には違いないのだが、愛嬌もありそうだ。
これならなんとかヤれるはず。そう思いなおした筆者は、ここでようやくエンジンがかかってきた。
「まずお礼を言わせてくれるかな?」
「え?」
「この俺にわざわざメールしてくれてありがとう。本当に嬉しかったんだ」
「そ、そんなぁ。わ、私のほうこそありがとうございます」
「と、とりあえずここじゃあアレだから、話しながら歩こうか?」
「はい」
イケフクロウ像の前を離れ、北口に向かって歩き始める。
「あ! そうだ。実物の俺って写メの何百倍もエロそうでしょ? こんなので平気かな?」
「ど、どういうことですか?」
「もしキモいとか無理そうとか思ってるんだったら、ここでごめんなさいしてもいいからね」
「そ、そんなことしませんよ。写メ通りで優しそうですよ」
「う、うん。優しいのには間違いないけど、モモカちゃんが想像しているよりずっとずっとエロいんだよ、俺って」
「はい。エロい人は大歓迎です」
「おっ、言ったね。後で後悔してもしらないよ」
「え?」
「あ、誤解しないでね。神に誓ってモモカちゃんの嫌がることはしないから安心して」
「は、はい」
「モモカちゃんはエロい人が好きなの?」
「はい。だって、そういう事をするんですから、そのほうが楽しいじゃないですか?」
「うわっ、俺と同じ考え方だよ。俺たちって気が合うのかもね」
「フフフ、そうかもしれませんね」
「昨日の書き込みで、エッチは嫌いじゃないって書いてたけど、モモカちゃんはエロいんだね」
「は、はい。正直に言うとそうです」
「それでいいんだって。じゃあ今日はふたりとも正直になって楽しもうよ」
「そ、それいいですね」
「よし、決まり! 俺も正直になるから、お互い遠慮しないで気持ち良くなろうね」
「はい。楽しみです」
会話のノリも良く、相性も良さそうな感じだ。
彼女のキツネ顔に対する嫌悪感は完全に消え、股間がギンギンに固くなっていた。
そして、徒歩5分ほどのところにあるラブホテルにチェックイン。室内でふたりきりとなったところで、さらに突っ込んだ質問をしてみる。