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初めまして、モモカさん。
都内の会社員ショーイチ、39歳です。
さきほど、サイトでモモカさんの書き込みを見ました。
優しいくらいしか取り柄のない私ですが、モモカさんと楽しい時間を過ごしたいです。
今日はヒマしてるので、5分後でも数時間後でも待ち合わせ可能です。
あ!
お返事いただけたら私の写メを送りますね。
それを見てもらってからで構わないので、検討してもらえたら嬉しいです。
では!
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いつも筆者が使っているファーストメールの一部を改変して送信。
ドキドキしながらモモカちゃんからの返信を待つが、5分経っても30分経っても返信がこない。
やはり7分の出遅れは痛かったのだろう。
気を取り直して他の獲物を物色したがピンと来る募集を見つけられず、その日は外出することなく深夜までテレビゲームに興じるのだった。
翌日の昼すぎ。チンポロリーンと携帯がメール着信の音を出した。
まだ布団のなかでゴロゴロしていた筆者は、寝ぼけ眼で画面を確認する。
シャキーんッ!!
そのメールは、昨夜のモモカちゃんからのものだった。途端に目がバキバキに覚め、全身に血液が行きわたる。
フガーフガーと鼻息を荒くしながら、内容を確認する。
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昨日はメールありがとうございます。
もし良かったら今日の夕方とかどうですか?
池袋から新宿あたりなら向かえます。
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わずか3行ほどのものだった。
どうして昨日返信をくれなかったのか? 夕べは他の男とハメたのか? 半日以上経過してから連絡してきたのはなぜなのか?
聞きたいことは山ほどあったが、メールであれこれと問い詰めるのはお馬鹿さんのすること。
一度アプローチしたからには、最後まで優しい年上男性を演じてあげるのが筋というものだ。
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メールどうもありがとう。連絡もらえて凄く嬉しいです。
もちろん今日でも大丈夫ですよ。
約束通り私の写メも送りますね。
こんな感じで大丈夫でしたら、よろしくお願いします。
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大急ぎでこちらの写メを添付して返信を行う。すると、数分もしないうちにモモカちゃんから返信が届いた。
それから数回のメール交換を行い、その日の夕方に池袋で待ち合わせすることとなった。
待ち合わせ場所は、池袋駅地下構内のイケフクロウの像の前。
約束の10分前に到着した筆者は、胸とキンタマをドキドキさせながら彼女の到着を待っていた。
そして、ほぼ時間通りにモモカちゃんらしき女性が近づいてくるのに気が付いた。