ヘコ、ヘコ、ヘコこん!
3回が限界だった。「イクよっ!」と宣言してからザーメンを発射。
ふぅ。
射精後も数分腰を振り続ける筆者。余韻を味わいながら残り汁を出し切るためだ。
ふぅぅぅ、今日もたくさん出たなぁ…
コンドームの先端に大量のザーメンが溜まっているに違いないだろう。チンポを抜いてその量を確認するのも、筆者の楽しみのひとつなのだ。
満足したところで、ピストンを止める。
ニュポンっ!
突然リナちゃんがうつ伏せ状態になった。精根尽き果て、四つん這いの体勢を維持することもできなくなったのだろう。
その動きに対応できず、チンポが弾き出されてしまったのだ。
幸いにも愚息はまだギンギンのままだった。そのおかげでゴムが外れることもなく一安心。
リナちゃんに背を向けてゴムを処理してから向き直る。
彼女はうつ伏せ状態のままで微動だにしていない。
「だ、大丈夫?」
声をかけたが、リナちゃんは首を縦に数回振っただけだ。とりあえず放置するしかなさそうだ。
風邪をひかないよう、かけ布団を彼女の身体にかける。
その横で筆者は仰向けに寝転がり、余韻を思い返すことにした。
スー、ハー、スー、ハー…
いつの間にか荒い呼吸が止んで規則正しい呼吸を始めていたリナちゃん。
こうなったら話しかけるのは野暮だろう。彼女の休息を邪魔しないよう、こちらの呼吸も彼女のペースにあわせることにした。
「あ、あのぉ」
肩を揺さぶられて我に返った。どうやら寝落ちしていたようだ。
「ごめんごめん。少しだけ寝ちゃったよ」
「そろそろ終電が近いので…」
少しだけ寝ていたつもりだったが、数時間ほど経過していたのだ。
リナちゃんは既に洋服に着替え終わっていた。こちらが寝ている間にシャワーを浴び、身支度を整えていたのだろう。
慌てて洋服に着替え、ホテルを出ることにした。
ちなみに、チェックアウトで支払いをする際、財布の中身を念入りに確認した。寝ている最中に金を抜かれていたなんて笑えない話だからだ。
財布の中の万札の枚数に変化がないことを知り一安心。
メンヘラの彼女をホテル街に置き去りにするわけにもいかないので、駅まで送ってデート終了となった。
連絡先交換もしなかったので、リナちゃんとは二度と会うことはないだろう。
でも、少しばかり未練もある。この調子で数回くらいデートを重ねていけば、かなり無茶なエッチも楽しめたのでは?
やっぱり連絡先くらいは交換しておけばよかったと後悔しきりなのである。
(文=所沢ショーイチ)