さて、ここまで来たのはいいけど、どうすんべ?
千戦錬磨を自負する筆者だが、不安な気持ちが津波のように襲ってきた。
あ! そうだ!!
ここで突然ある画像を思い出した。それは、「ゆにばーす」のはらチャンがインスタグラムにアップしている詐欺メイクの画像。
目の大きさが3倍近くとなり、メイクだけでそれなりにイケている女性に変身していたはらチャン。
そうだ、そうだよ!! 女性はメイク次第でいくらでも化けるものなんだ。メロちゃんはまだ18歳だから、メイクのスキルが低いだけなんだよ。
無理やり自分にそう言い聞かせる。
そしてスマホを取り出し、実際にはらチャンの詐欺メイクの画像を閲覧することにした。
うん、うん。これなら余裕でイケるぜ!
1本目の煙草を吸い終わったと同時にメロちゃんがシャワールームから出てきた。
「じゃ、俺もシャワー浴びてくるね」
彼女に視線を向けないように注意しながら、シャワールームへ。
シャワーを浴び終えて部屋に戻ると、すぐに照明を暗くする。
脳内にはらチャンの詐欺メイク後の顔を思い浮かべたまま、なるべくメロちゃんの顔を視界に入れないようにする。
「じゃ、痛いことや嫌なことがあったらすぐに教えてね」
そう声をかけてから軽めのキスをする。
こちらから舌をいれるつもりはさらさらなかった。向こうから舌を使ってきたら応戦するつもりでいたが、メロちゃんの唇は閉じたまま。
ほっ。
彼女がディープキスを求めてこなかったことに安心。この調子でサクサク事を進めれば、さっさと帰宅できることだろう。
キスを終え、彼女が体に巻いていたバスタオルを取り去る。