「あれ? 前回も渋谷で待ち合わせしたんだっけ?」
「前はたしか新宿で会いましたよ」
「そ、そうだよね。渋谷じゃなかったよね」
「はい。家が神奈川のほうなので、渋谷のほうが都合が良かったんです」
「そうだったんだ。今は渋谷から横浜まで乗換無しで気軽に行けるものね」
「あれ? 昔は違ったんですか?」
「うん。副都心線と東横線が相互運転をしてから、行き来がだいぶ楽になったんだよ」
「へぇ。そうだったんですか」
どうやらピンときていない様子のケイコちゃん。神奈川といっても広いので、彼女の住まいは東横線沿線ではないのだろう。
かといってこれ以上突っ込んで聞くのは警戒されてしまうのでやめておくことにした。
そんな会話をしているうちに、前回の彼女とのデートをぼんやりと思い出すことができた。
その内容は、筆者にとっていつも通りのもの。全力でマンコをペロペロして、チンポを挿入してあっさり発射…。
ケイコちゃんが満足したのかどうかまでは思い出せなかったが、こちらの早漏のせいで後味の悪い終わり方だった可能性が高い。
そうこうしているうちにホテルに到着。渋谷のホテヘルやデリヘルを取材する際によく利用するラブホテルだ。
無事にチェックインを済ませ、部屋でふたりきりとなる。
「これでやっと落ち着けるね」
「はい。そうですね」
「今日は仕事帰りなのかな?」
「はい。ショーイチさんもお仕事だったんですか?」
「お、俺もそうだったよ」
「大丈夫でしたか? 急に誘っちゃってなんだかゴメンなさい」
「謝ることないって。本当にメール貰えて嬉しかったよ」
「フフフ、やっぱり優しいんですね」
「でも、本当に久しぶりだよね。俺に連絡するのって、何かきっかけがあったのかな?」
「きっかけですか…」
「それとも、突然思い出したとか?」
「そ、そうですね。ショーイチさんとのエッチを急に思い出しちゃって…」
「そうなんだぁ。嬉しいなぁ。どんな風に思い出したの?」
「そ、そんなこと聞きます?」
「うん! 是非聞きたいよ」
「は、恥ずかしいけど…。たくさんアソコを舐めてくれるところとか…」
「それを思い出してくれていたんだ!」
「は、はい」
「じゃあ、今日は前回以上にたくさんペロペロさせてね」
「や、恥ずかしい」
「ん? アソコ舐められるの嫌なの?」
「そ、そうじゃないです!」
ここで改めて彼女をじっくりと観察。
顔は女優の京野ことみを地味にした感じ。今日の彼女の化粧は薄めだったが、目鼻立ちがはっきりしている美形と言えるレベルだ。
髪型は黒髪のショートカットで、活発そうな印象を受ける。
体型は中肉中背で、スタイル的にはどこにでもいるアラサー女性といった具合だ。
そんな彼女を見ていると、早くも息子が疼き出してきた。