え? これはヤばいかも…。
みおチャンはプロフィールページで公開していた写真より、ずっとロリロリしていて可愛かった。
顔は昭和のアイドル歌手・伊藤つかさを彷彿とさせる見た目だ。
こ、こいつ本当に18歳なのか?
清く明るく合法的なエッチにしか興味がない筆者。法律や条例に抵触するようなエッチは、死んでもしたくない。
とても残念なことだが、このみおチャンが年齢を偽っていたとしたらきっぱりと断るしかないだろう。
そう覚悟を決めてからゆっくりと彼女に近づいていき、優しい声色を使って話しかけた。
「お待たせ。みおチャンかな?」
「あ! はい! そうです」
「さっきサイトで約束させてもらったショーイチだよ」
「は、はい。みおです。お願いします」
「ね、いきなりだけど、本当に18歳なのかな?」
「え? そうですよ」
「ごめんね。すっごく可愛くてロリロリしてるから、心配になっちゃったんだ」
「大丈夫です。平成12年生まれで、来月19歳になります。辰年生まれですよ」
すらすらと誕生した年号と干支を伝えてきたみおチャン。
こんな可愛いコが嘘をつくわけがない!
「ずいぶんと言い慣れてそうだね。干支まで教えてくれるだなんて」
「よく補導されそうになるんですよ。だから、保険証も持ち歩いてるんです」
「うわっ、それは大変だね。でも、みおチャンの場合は“可愛い税”みたいなもんだね」
「え? か、可愛い税?」
「ほら、有名人とかはプライベートでも注目されたり写真を撮られたりするでしょ? そういうのを有名税って言うでしょ?」
「そ、そうなんですか」
軽いたとえのつもりで有名税を出し、それの変化形として可愛い税と言ったのだと説明するつもりだった。しかし、元の有名税という単語を知らなければ通用しない。
まだ相手は18歳の小娘なので、もっとわかりやすい単語をチョイスしなければならないだろう。