頃合いを見て、中指の出し入れではなく振動に変えてみる。
「ア、っくぅふぅん♪」
甘い声で感じ始めるエリナちゃん。
クックック…。
ここまで思いどおりに事が運ぶと、自然と笑みがこぼれてしまう。
指先の振動によって、マンコ内部がいい感じにほぐれてきた。そのチャンスを逃さず関節を曲げ、指の腹をGスポットにピタっと密着させる。
そろーり、そろり! そろーり、そろり!!
狂言師のフレーズを脳内で口ずさみながら指先を動かす。もちろんクリ舐めも忘れない。
「えっ、な、なんか変! き、気持ち良すぎるうぅぅぅぅ!」
エリナちゃんにとって初めての感覚なのだろう。ここですかさず先手を取ることにした。
「怖がらなくていいんだよ。ほら、足の力を抜いてリラックスして」
「は、はい」
「急に早く動かしたりしないから、ゆっくり楽しんで。ね?」
「わ、分かりました」
初めての快感を恐怖ととらえる女性は少なくない。未知の世界に恐怖するのは人として当たり前な本能だからだ。
その恐怖を乗り越えるには、信頼関係がなにより大事なのである。
出会ってからここまで時間をかけて、その関係構築に苦心していた筆者。それが報われる瞬間があと少しのところまで迫っていた。
「ご、ごめんなさい!」
ここでエリナちゃんが身をよじって逃れようとしてきた。
「ん? もしかして痛かったかな?」
「そ、そうじゃないです。ぎ、逆で…、気持ち良すぎておかしくなっちゃいそうで…」
「やっぱり怖いよね。じゃあ、これ以上無理しなくていいよ」
「ほ、本当にごめんなさい」
「謝ることないって。それじゃあ、そろそろ入れさせてね」
そう彼女に告げてから、枕元に置いてあるコンドームを取るため、手を伸ばす。