ラブホテルに向かっている時、マホちゃんが何気なく話しかけてきた。
「あ、あのぉ、ショーイチさん」
「ん? なぁに?」
「わ、私、お酒をちょっと飲みたいです」
「それはどこか居酒屋とかバーでってこと?」
突然、酒を飲みたいと言い出したマホちゃん。
明日が休みなのでハメを外したいのだろうか? それとも、筆者みたいなオッサンとは酒でも飲まなきゃエッチできないということなのか?
「い、いいえ。そうじゃなくて、どこかお店でお酒を買ってからホテルに行きません?」
「あぁ、そういうことね。明日は休みだし、それも楽しそうだね」
「はい」
「じゃあ、向こうに酒屋さんがあるから寄っていこうか?」
「はい、ありがとうございます」
酒屋に入り、買い物かごを手にする筆者。
「それじゃあ、好きなの選んで。ご馳走するからさ」
「え? いいんですか?」
「もちろんだよ。楽しいエッチのためなら、喜んで奢らさせてもらうよ」
「ちょ、ちょっと声が大きいですよ」
「あ、ゴメン、ゴメン」
マホちゃんが選んだのは350ミリリットルの缶ビール3本。安い発泡酒や第三のビールではなかった。
「あれ? ショーイチさんは買わないんですか?」
「うん。飲めないわけじゃないんだけど、飲むとアッチの元気がなくなっちゃうんだ」
「えぇっ、そうなんですか? 私だけ飲んじゃっていいのかな?」
「それは大歓迎だよ。お酒臭いコとエッチするのも好きだよ」
「あ、ありがとうございます」
「じゃあ、俺はペットボトルのお茶でも買うよ」
こうして会計を済ませ、買い物袋を手にラブホテルにチェックイン。
そして室内に入ってテーブルの上に缶ビールを並べる。