彼女の顔は、2000年代初頭に活躍していた女子バドミントンペア”オグシオ”の小椋久美子に似た感じだったのだ。
筆者はオグシオなら断然、小椋久美子派だったので、これなら大歓迎!
マホちゃんがこちらに近づいてくるのを横目で確認しながら、顔の筋肉を引き締める。そして、たった今気が付いたふりをして話しかける。
「こんばんは、マホちゃんかな?」
「あ、はい」
「サイトで約束させてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」
「こ、こちらこそお願いします」
「早速だけど、俺みたいなので大丈夫?」
「え?」
「送った画像と違うってガッカリしてない?」
「そ、そんなことないですよぉ」
「本当に? ほら、よく見てごらん?」
「フフフ、写真と同じですよ。優しそうだし…」
「あ、それはちょっと違うな。俺みたいな顔は典型的なMってことなんだよ」
「え、Mですか?」
「うん。女性に尽くすのが大好きだっていう顔してるでしょ?」
「え、エエッ?」
「あ! でも誤解しないでね。変態チックなSMとかには一切興味ないから」
「は、はい」
「女性に尽くして、女性に喜んで貰うことに快感を覚えるタイプなんだ」
「フフ、そういうのを優しいって言うんじゃないですか?」
「ち、違うよ。俺の場合は、自分が気持ち良くなりたいからそうしてるだけなんだよ」
「そ、そんな人、初めてです」
「ごめん。ちょっとヒいちゃったかな?」
「いいえ、逆です。どんな風にしてもらえるのか、楽しみになっちゃいました♪」
「じ、じゃあ、このままホテルに向かうってことでいいのかな?」
「はい! もちろんです」
体型に多少の難があるマホちゃんだったが、愛嬌もばっちりで会話のキャッチボールにも問題はなさそう。これなら今日も気持ち良く射精できそうだ。