「ご、ごめんなさい」
すぐに謝ってきたマホちゃんだが、こちらのテンションはダダ下がりだ。
ま、まずい。このままでは中折れしてしまうかも?
こうなったら時間との勝負だ。チンコが萎むのが先か? それとも射精するのが先か?
ガガガガガガっ!
一番チンコに圧がかかる角度を探り当て、そのまま勢いよく腰を振る。
ふぅ。
射精直後の余韻を味わうこともなく、チンコを引き抜く。
「ごめんね。早くてビックリしたでしょ?」
「え、あっ、はい」
「実は1週間ぶりのエッチだったんだ。俺ばっかりさっさとイッちゃってごめんね」
「い、いえ。私も気持ち良かったですから」
その後、そそくさと帰り支度を終えホテルを出る。
「マホちゃんはJR新宿駅から帰るのかな?」
「はい。そうです」
「俺は西武新宿駅なんだ」
「は、はい」
「だから俺はこっちの方向なんだ。気をつけて帰ってね」
「あ、はい」
こうして無事に修行が終わった。
連絡先交換をしなかったので、彼女と会うことは二度とないだろう。万が一、サイト経由でお誘いが来たとしても、華麗にスルーするつもりだ。
この時の帰り道はいつも以上に辛かった。HP、MPともに使い果たした気分だったので、自宅に到着すると着替えも歯磨きもせずにベッドへ直行。そのまま朝まで熟睡してしまうのだった。
(文=所沢ショーイチ)