「実物の俺を見て引いてないかな?」
「えっ?」
「送った写真より何百倍もエロそうでしょ?」
「そんなことないですよぉ。写真より優しそうなので安心しました」
「うん、優しいのは間違いないよ。でも、本当にエロいんだよ、俺って」
「フフフ。それは私もですよ」
な、なぬぅ?
対面したばかりないのに、自分をエロいとカミングアウトしてくるマナちゃん。
これはエッチも期待できそうだ!!
「それじゃあ、このままホテルに向かうってことでいいのかな?」
「はい! もちろんですよ♪」
こうして、ホテル街に向かうことになった。
マナちゃんは筆者の横に並ぶと、
ガシっ!!
突然、腕を組んできた。
ちょ、おま、な、なんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
パニックに陥る筆者。
普通の恋愛経験がほぼゼロに等しい筆者は、実際の恋人同士のようにイチャイチャすることに免疫がゼロ。全身の血液が顔に集中し、カッカカッカと火照ってきた。
こりゃあかん‼
真っ赤になった顔を見られるのは恥ずかしい。何事もなかったように平静を装うと、前を向いたままゆっくり歩き始めた。
こんな可愛いコと腕を組んで歌舞伎町を歩くことになるとは。
周囲の視線がいつも以上にこちらに集まっているような気がした。いや、事実そうだった。
嬉しやら恥ずかしいやらで、こちらのテンションはレッドゾーンを突破。ポケットに手を突っ込んでギンギンに勃起しているチンコのポジションをさり気なく修正した。