いつも使用している【ファーストメールのフォーマット】でメールを送る。
ちなみに、”今すぐでも数時間後の待ち合わせでもOK“というのは真っ赤な嘘。この時、筆者は自宅にいたので、池袋駅に行くには最低でも10分はかかってしまう。まぁ、この程度の嘘は許されるだろう。
メールのをやり取りしている間に外出の準備を終え、約束が成立したタイミングで「今から15分後に○○で待ち合わせしましょう」とメールすれば問題ナッシング! 過去に何百回もこの文言を使っているが、イチャモンをつけられたことは一度もない。
リリカちゃんからの返信はすぐに届き、あっさり約束は成立。すでに身だしなみは整えていたので、すぐに池袋に向かうことにした。
待ち合わせ場所は、池袋駅地下構内の待ち合わせスポット・いけふくろう前。約束の数分前に到着すると、リリカちゃんらしき女性が人待ち顔でキョロキョロしていた。
ちっ!
まだ距離があったので、大きく舌打ちしてしまった。彼女は遠目にもそれとわかるキツネ顔だった。お笑いコンビ・かまいたちの濱家隆一みたいな顔、と言えば分かる人もいるかもしれない。
実はこの手の顔が苦手な筆者。どうしても生理的に受け付けない。まだ会話もしていないのに、一気に不快な気分になってしまった。
ここから葛藤が始まる。心の中で、天使ショーイチと悪魔ショーイチが熱論を交わし始めた。
「うん、アレは無理だな」
「確かにそうかもしれないけど、あの書き込みはどう思う?」
「何のことだ?」
「ほら、”攻めたり攻められたりして、いろんなエッチを楽しみたいです♪“ってやつだよ」
「ああ、それね」
「たしかに、顔はかなり難ありだけど、1回こっきりならいいんじゃね? 少しくらい変態チックなエッチができるかもよ」
「でもなぁ…。絶対に後悔しそうだよなぁ」
「それじゃあ、何もせずに帰るつもり?」
「いや、もうエッチする気満々だから、今から池袋で会えるコを探すよ。この時間帯ならすぐに見つかるだろうし」
「まぁまぁ、そう言わないで。クンニや手マンの新しいテクニックを磨く練習相手だと思えばいいじゃん」
「うーん、どうかなぁ」
「練習相手なんだから、無理にイカせる必要もないんだよ。たまにはそういうエッチもいいんじゃね?」
「た、たしかにそうかも…」
わずか10数秒で脳内会議の結論が出た。