どっちが来るのだろう…。
そういったこともあり、僕はとても緊張していた。
さすがに2桁だから可愛い方だろうな…。いや、可愛くない方が経験豊富という話もよく聞く。いやいや、人は見た目によらないものだ。経験人数とルックスはあまり関係ないだろう。となると…。
まゆきちゃんと会うまでの間、そんなヘンテコな自問自答を繰り返した。
その結果、僕は防衛本能を働かせ、可愛くない方のコが来るという前提でまゆきちゃんを待った。
「着きましたよ」
まゆきちゃんから連絡があり、僕は辺りを見回す。見回した瞬間に、「あっ!?」と女のコと目が合った。僕がお辞儀をすると、向こうもペコリとお辞儀をしてくる。「まゆきちゃんですか?」と恐る恐る聞くと、「はい」と彼女が微笑んだ。
きたこれーー!!!!
心の中でガッツポーズをする。まゆきちゃんは写メの可愛い方の女性だったのだ。
身長は155センチくらいとやや小柄で、ミディアムロングの黒髪が清楚系の雰囲気を漂わせる。Tシャツにミニスカートというシンプルな格好で、スカートから伸びる足は白くて細かった。
まゆきちゃんは地下アイドルにいそうな顔立ちで、こんなコとセックスできるなんて「最高すぎる!」と思った。ネットの出会いも悪くないものだ。
「行きましょうか」と、僕らは新宿のホテル街に向かった。