彼女にフラれてから、僕は童貞を捨てた女性と何度かセックスをした。「付き合いたい」と言われたが、「付き合う気はない」と僕ははっきり告げた。それでもその女性はセックスをさせてくれた。
セックスって思ったより楽しくないなあ…。
そのときの僕はセックスが楽しいとは思えなかった。セックスをする前には気持ちが盛り上がるが、セックスが終わると、「なんでこれを楽しみにしていたのだろう?」と不思議になった。
それでも時間が経てばセックスがしたくなる、そんな繰り返しだった。
このころ、僕はまゆきちゃん(仮)という女のコとラインをしていた。まゆきちゃんとは、あるコミュニティサイトで意気投合し、連絡先を交換した。
彼女はひとつ年下の大学1年生で、大学生活についての相談みたいなものを受けていた。先程は「意気投合」と書いたが、正確に言うと連絡先を交換したのは、彼女がエロそうだったからだ。
まゆきちゃんのプロフィールには水着の写真が何枚もあった。谷間のアップが何枚かあり、顔はよくわからなかったが、僕はその胸に惹かれた。まあ、「谷間と仲良くしたかった」といってもいい。僕は単純な男なのだ。
あるとき、彼女とのやり取りの中で水着写真を話題にした。正直に「興奮してしまった」と送ると、まゆきちゃんからは「嬉しい」と返信があった。
「嬉しいの?」と送ると、「性的対象に見られるのは女性として誇らしい」と、年下とは思えないような返信がきた。彼女の言葉から、「このコは意外と経験豊富なのではないか」と思った。
僕は、「嫌だったら答えなくていいんだけど」と前置きした後に「経験人数は何人ですか?」と聞いた。すると、「2桁超えています」という返事があった。やはりというかなんというか、僕は「すげえ」と思った。
大学1年生で2桁というのは、どんな女のコなのだろうか。僕は想像することすらできなかった。
僕はまゆきちゃんに会いたくなった。話を聞きたいと思った。どうやって2桁も経験したのか、気になって仕方なかった。