「こんにちは。ユリアちゃんだよね?」
「あっ、はい」
「さっきサイト(イククル)で約束させてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
軽く会釈しながら会話に応じるユリアちゃん。顔をくしゃくしゃにして笑うその姿にクラッときた。
やはり女性は愛嬌なのだとつくづく思う。どんな不細工ちゃんであっても、笑顔になるだけで可愛く見えるものだ。
ただでさえ可愛いユリアちゃんが満面の笑みを浮かべているのに、筆者がメロメロにならないはずがない。
「とっても素敵な顔で笑うんだね」
「えっ?」
「その笑顔、よく褒められるでしょ?」
「は、はい?」
「ごめんね、いきなり変なこと言って。でも、本当に素敵な笑顔だと思うよ」
「あ、ありがとうございます」
「俺が笑ってもただただ気持ち悪いだけだから、羨ましいよ」
「フフフ。ショーイチさんって変わってますね」
「そ、そうかな?」
「いきなりそんな風に褒められたの初めてです」
「褒めてなんかいないよ。ただ目に映った事実をそのまま伝えてるだけなんだから」
「フフフ。女性を扱うのが上手ですね。モテモテなんじゃないですか?」
「んなことないって! 俺って、スケベの塊みたいなもんだから、女性にモテたことなんてないんだから」
「いいじゃないですか、スケベだなんて。そうやってオープンにしてもらったほうが安心できますよ」
「いやいや、安心するのは早いって。ユリアちゃんが考えているより、数百倍はエロいんだよ」
「フフフ。楽しみです」
「じゃあ、このままホテルにダッシュで向かうってことでいいのかな?」
「ダッシュですか?」
「うん。一秒でも早くユリアちゃんとラブラブエッチがしたくなっちゃったからさ」
「フフフ。いいですよ」
「ありがとう。ダッシュは大げさだけど、少しだけ早足で向かおうか?」
「はい」
こうしてホテル街に向かうことになった。