「し、ショーイチさん、これ、ヤバいです」
「ん?」
「すごく気持ち良くなってきました」
「たくさん気持ち良くなっていいんだよ」
「は、はいぃぃぃぃ」
そこから、ふみかチャンのアヘ声が止まらなくなった。
その声に思わず聞き入っていると、一度遠のいたはずの射精感が全速力で追いかけてきた。
ま、マジかっ!?
気づいた時にはすでに手遅れ。ここでピストンを止めても、体位を戻しても、間に合いそうになかった。ということで、
ガガガガガガガっ!
両腕に連動させるカタチで腰を前後に激しく動かし、「イクよっ」と彼女に伝えた瞬間に発射した。
ふぅ。
射精すると、一気に全身の筋肉が硬直し、銅像のように固まってしまった。
その体勢のまま、しばらく余韻を味わう。
その後、ふたたび蹲踞の姿勢に戻ると、ゆっくり彼女のカラダをベッドの上に横たえた。
「ごめんね。急にイッたからびっくりしたでしょ?」
「謝らないでください。十分気持ち良かったですから」
「でも、ピストンではイケなかったでしょ?」
「…はい」
「正直に教えてくれてありがとう。実は俺、半月ぶりのエッチだったからすごく溜まってたんだ」
「そうなんですか」
「うん。だから、全然我慢できずに出しちゃったんだ。ごめんね」
「謝らないでください。本当に私も満足してますから」
「でも、せっかくなら駅弁でふみかチャンをイカせたかったな」
「はい。怖いのと気持ちいいのが混ざって不思議でした」
「次にチャンスをもらえたら、また駅弁で挑戦させてね」
「えっ?」
「もちろん、ふみかチャンが良かったらだけど、また会ってほしいな」
「はい。また楽しく遊んでくださいね」
その後、帰り支度の最中にLINEを交換し、再会を約束。ホテルを出て駅の改札口付近まで彼女を見送り、無事にデートは終了した。