コーヒーを飲みながら、たわいもない話を交わす。
しかし、R子ちゃんのほうから3年間のブランクについての話はなかった。触れられたくないのだろうと思い、こちらもその話題は避けた。
10分ほど経ったところで、シャワーを浴びるよう促した。
「このタオル使って」
「はい」
「通販でポチって、三日くらい前に届いたばかりの新品のバスタオルなんだ。一度洗濯してあるから大丈夫だと思うよ」
「えっ? わざわざ買ってくれたんですか?」
「うん。俺の匂いの染み込んだバスタオルなんて嫌でしょ?」
「そんなことないですよぉ! でも、ありがとう、ショーちゃん」
歌舞伎町のラブホテルでお泊りデートすると、1万円を超えることもザラ。それに比べたら、1枚千円ちょっとのバスタオルなんて安いものだ。
それに、R子ちゃんに“他の女性が使ったかもしれないバスタオル”だと思われることを避けたかった。もちろん彼女は筆者に複数のセフレがいることを知っているわけだが、それでも、エッチの前後に他の女性の気配を感じさせてしまうような真似はしたくなかった。
その後、筆者も入れ替わりでシャワーを浴び、念入りに歯磨きする。
「それじゃあ、寝室に行こうか?」
「はい♪」
「おっ、ニコニコしてるね」
「ショーちゃんこそ、ニコニコしてますよ」
「当ったり前だよ! だって今から楽しくて気持ちいいことするんだから」
「フフフ。ですよね♪」
彼女を寝室に案内し、ベッドの上で仰向けになるよう指示する。
「えっ? 明るいままするの?」
「ごめんね。この部屋、照明の調整ができないんだ。消すと真っ暗になっちゃうんだよ」
「で、でも、恥ずかしい」
「お願い! 目で見て興奮する性格だって知ってるでしょ? このわがままだけは許して、ね?」
「じ、じゃあ、いいです」
「ありがとう」
「でも、あまりじっくり見ないでね」
「うん! アソコを舐める時は目を閉じるから安心してね」
「フフフ。もう、ショーちゃんって本当にエッチなんだから」
こうして、明るい室内でエッチが始まった。