「お待たせ。アカリちゃんだよね?」
「えっ? あ、はい」
「さっきサイトで約束させてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」
「こ、こちらこそお願いします」
「もしかして待たせちゃったかな?」
「いいえ、私も今来たばかりです」
「それなら良かった。じゃ、さっそくだけど、俺みたいなので大丈夫かな?」
「えっ?」
「ほら、実物の俺ってすっごくスケベそうでしょ? 引いたりしてないかな?」
「ぜ、全然そんな風に見えないですよぉ」
「あっ、それはまだアカリちゃんが男を知らないからだよ。こういう顔をドスケベって言うんだよ」
「フフフ。そうなんですか?」
「うん。少なくとも東日本で5本の指に入るくらい俺の顔はスケベだと思うよ」
「だ、大丈夫です。わ、私も、エッチ、ですから…」
小さな声で自分もエッチだと告げるアカリちゃん。どうやらノリも良さそうだ。
「ここで立ち話もアレだから、歩きながら話そうか?」
「は、はい」
「そこの階段を降りて、ホテル街に向かうってことでいいかな?」
「はい。それでお願いします」
こうして、出会って数分で当たり前のようにホテルに直行することになった。
筆者のような冴えないオッサンでもセックスの相手に困らないなんて、出会える系サイトというのは本当に有難いものだ。
ここまでの彼女との会話で、下ネタを振っても大丈夫そうだと判断。歩きながら、話を徐々にエロ方向に広げていく。
「アカリちゃんは、あのサイトをよく利用するの?」
「えっ?」
「なんだかこういうのに慣れてそうな気がしてさ」
「そ、そうですね。1年くらい利用してます」
「おっ、結構長いんだね」
「あっ、でも、月に1回くらいのペースですよ」
「やっぱりムラムラすると遊びたくなるのかな?」
「は、はい」
「決まった彼氏とかはいないの? アカリちゃんがその気になればスグにでも作れそうだけど」
「いやいや、そんなことないです。恋愛とか、もう2、3年してないですし」
「へぇ、意外だなぁ。俺の近くにアカリちゃんみたいなコがいたら、絶対アタックしていたと思うよ」