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初めまして、ゆずチャン。
都内の会社員、ショーイチ・36歳です。
さきほど、ゆずチャンの書き込みを見つけました。
優しいくらいしか取り柄のない私ですが、
是非ゆずチャンと楽しい時間を過ごしたいです!
今日はずっとヒマしているので、
5分後の待ち合わせでも、数時間後の待ち合わせでもOKです。
あっ!
お返事もらえたら私の写メを送りますね。
それを見てもらってからで構わないので、
検討してもらえたら嬉しいです。
では!
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こんなファーストメールを送ったところ、数分ほどで返信が届いた。
そこから数通メールをやり取りし、新宿のアルタ前で会う約束をとりつけることに成功した。
ルンルン気分で身支度を整えているうちに、ほんの少しだけ不安にかられる。
最近、筆者は38歳だと年齢詐称して遊んでいることが多い。ちょうど干支が同じになるよう12歳サバを読んでいるカタチだが、今までバレたことは一度もない。
しかし、今回はお兄さんというフレーズがあったので、いつもよりさらに2歳ほどサバを読んでいた。
果たして不審がられずに会えるのか。会った途端にドン引きされないか。考え始めたら、どんどん不安になっていった。
そこで、出かける前に念入りに白髪をチェック。もちろん染め直す時間なんてないので、携帯用の簡易白髪隠しで生え際を処理。そして、トイレに入ると、陰毛の中にちらほら見える白いものを毛抜きで1本ずつ抜いていった。
準備が整うと、すぐにアルタに向かった。約束の5分ほど前に到着し、心臓をバクバクさせながら、まだ見ぬゆずチャンの到着を待つ。
筆者はこの時間が好きだ。風俗で写真を見ずに相手を決め、ホテルや待合室でドキドキしながら待っている時の感覚に似ている。
アドレナリンやらドーパミンやら、普段の生活では分泌されない物質が体内を駆け巡り、心身ともに活性化していくような気分になれるのだ。
もしかしたら、こういったことが筆者が年齢よりも若く見えることにつながっているのかもしれない。そんなことを考えながら待っていると、ほぼ時間通りにゆずチャンらしき女性が現れた。