この時、筆者はある思いで頭の中がいっぱいになっていた。
これだけ愛し合ってるんだから、ゴムなんてつけたくない!
そう彼女に伝えれば、生挿入を許してくれたかもしれない。
だが、初対面の女性に向かって生挿入を求めるのは筆者のスタンスに反する。
それでも、ゴムという不純物でふたりの愛を邪魔されるのは嫌だ!!
しばし葛藤した末、ゆっくり枕元に用意していたコンドームに手を伸ばす。
今だよ、T子ちゃん! ゴムしなくていいですよって言うチャンスだよ!!
彼女のほうから生挿入を提案してくれることを祈ったが、指先がコンドームに触れてしまった…。今回は生挿入を諦めるしかないようだ。
スルスルスルとコンドームを装着し、正常位の体勢でインサートする。
ネプにジュ、ぎちちちっ。
嗚呼、なんて締めつけなんだ!
T子ちゃんは20代の女性にも勝るとも劣らない美マンの持ち主だが、締めつけ力も若い女性に引けを取らないものだった。
これは高速ピストンなんて無理だな…。
そう判断してゆっくりと腰を動かす。すると、
「ショーイチさん、キスして!」
とせがまれてしまった。大好きな女性相手にキスしながらピストンするのは、筆者にとって極めて危険な行為。キスの気持ち良さに気を取られてしまい、発射の前兆を見逃してしまうからだ。
しかし、ここで断ったら男が廃る。腰をゆっくり動かしながらディープキスを交わしていく。
あっ、マジでヤバい! キンタマが熱くなってワケが分かんない!!
顔を離し、無理やりキスを中断する。このままでは不審がられてしまう。そこで、もう一度顔を近づけ、今度はT子ちゃんの耳を舐めることにした。
耳の穴に舌を挿入し、内部を舐めまわす。同時に「愛してるよ」と小声でささやく。
すると、
「私も! 私も愛してるぅぅぅ!」
と、T子ちゃんが下からきつく抱きついてきた。
これもヤバい! ピストンの最中に「愛してる」だなんて…スグ発射しちゃうじゃないか!
こうなったら体位を変更して誤魔化すしかない。
後頭部に両手を回してもらい、彼女の背中を抱えながら持ち上げる。
座位の格好を経て、後ろに倒れこみ騎乗位の体勢になる。