これ以上は詳しく書けないが、これは暗示の一種だ。
非モテをこじらせまくっていた学生時代の筆者は、ヒマさえあれば催眠に関する書籍を読みまくっていた。童貞のまま死んでしまうのではという恐怖を常に感じていて、催眠術をマスターして童貞を捨てようという中二病的な妄執にとりつかれていたのだ…。
その頃に得た知識の応用で、サキエちゃんに自己暗示を施していく。彼女に何かを強制するのではなく、自らの暗示でリラックスしてもらうのが狙いだ。
筆者がこの暗示を使うのは、数年に一度あるかないか。ちょっと卑怯な気がするので、極力使わないようにしているのである。
彼女に深呼吸してもらいながら、辛抱強く語り続ける。すると、5分くらい経ったところで、憑き物が落ちたようにストンとサキエちゃんのカラダから筋肉の強張りが消えてくれた。
「な、なんだか眠っちゃいそうです」
「それでいいんだよ。今からご奉仕させてもらうけど、そのまま寝ちゃってもいいんだからね」
「は、はい」
「それじゃあ、ゆっくりと始めるね」
彼女の肩を擦りながら顔を近づけていく。
ヒクンと一瞬反応を見せたものの、抵抗する素振りはなかった。
チュチュチュっ。
唇で彼女の唇を軽くついばむようなキスを細かく行う。
チュ、レロチュチュっれろろ。
その動きの合間に、舌で彼女の唇を舐めていく。すると、
パカッ!
サキエちゃんの唇が開き始めた。
天岩戸が開かれた瞬間だ!
力づくで開けるのではなく、相手の意志で開けてもらうことに喜びを感じる筆者。
は、はぁ…。有難く味合わせていただきまするぅ…。
地にひれ伏す思いで、舌をサキエちゃんの口内に挿し入れる。
舌と舌が触れた瞬間、
「はッンっ」
と小さなアヘ声が漏れた。
20年以上も異性と交わっていないサキエちゃんの反応を目の当たりにして、多幸感に包まれる。
はぁぁぁぁぁぁぁぁ、楽しいなぁ♪