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写真付きの返信、どうもありがとう!
とっても素敵じゃないですか! こちらから土下座してでも会いたくなりました!!
私にメールを送るのって、かなり勇気が必要だったのでは?
その勇気に是非応えてさしあげたいです。
あ! 私の写メも添付しておきますね。
どこにも顔出しせずに活動しているので、どうかご内密に。
もちろん、K美チャンの写真も絶対にどこにも出しませんので。
私の写真を見てドン引きしちゃったら、返信はしなくて大丈夫ですよ。
では!
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さっそく写真付きのメールを送ると、約1時間後に返信が来た。
これで、まずは一安心だ。
こちらが写真を送った途端に音信不通…、そんな苦い経験が過去にはあった。いくら不細工を自覚していても、顔パスされるとダメージはかなり大きいのだ。
そこから数回メールをやりとりし、翌週の平日の昼下がりに会う段取りとなった。
そのやり取りのなかで、K美チャンが予想外の提案をしてきた。
「会う場所とホテルは私が決めていいですか?」
女性読者とエッチする場合、出会える系遊び同様、主戦場である新宿や池袋で会うことがほとんどだ。もちろん、相手の事情によって埼玉や千葉のほうに遠出したりもする。よほどの遠方ではない限り、時間の都合をつけて出向くようにしているのだ。
人妻なので警戒心が強いのかもしれない。
そう思い、申し出を快諾した。
彼女は東京のS区在住だったが、指定してきたのは横浜のシティホテル。
筆者は横浜に縁がなく、50年の生涯で訪れた回数は片手で足りるくらいだ。土地勘がなく不安ではあったが、ドキドキしながら当日を待つことにした。
デート当日、約束の10分前に横浜駅に到着。その旨をK美チャンにメールする。すると、
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先日お伝えしたホテル★★に、チェックインしたところです。
60●号室で待ってますね♪
ああ、どうしよう!
すっごく緊張してきました!!
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との返事が届いた。
前もってホテルの場所を調べていた筆者は、競歩のテンポで一直線に向かう。そして、ホテルのロビーを素通りしてエレベーターに乗り込んだ。