「ナツミちゃんはよくサイトで男性と会ったりしているの?」
「うーん、今までに3人くらいですかね」
「もうその人たちとは会ってないの?」
「全員1回限りでしたから」
「そうなんだぁ。ちなみに、変な人はいなかった?」
「え?」
「変態チックなエッチを求めてきたりとかさ」
「うーん、少しだけありましたけど、まぁ許せる範囲でしたね」
「おっ、それは聞きたいなぁ。どんな感じだったの?」
「聖水プレイって分かりますか?」
「う、うん」
「それを求められたくらいですかね」
「なるほどね。あっ! 安心してね、俺は痛いのとか汚いのに興味がないノーマルだからさ」
「はい」
小声でエッチな会話をしているうちにホテル街に到着。中級クラスのラブホにチェックインし、部屋でふたりきりになる。
ここからは普通の音量の声で堂々とエッチな会話をすることができる。
「ちなみに、ナツミちゃんはどんなエッチが好きなのかな?」
「うーん、そうですね。優しいというかねちっこい感じで、ふたりそろって気持ち良くなるのが好きですね」
「おっ! 奇遇だなぁ。俺もまさにそうだよ! ひとりだけ気持ち良くなっても虚しいだけだからね」
「ええっ、本当ですか? 嬉しいかも」
「うん! 俺も嬉しい!」
「でも、こんなおばさんで本当に良かったんですか?」
「なに言ってるの! 40歳なんてまだまだ小娘みたいなものじゃん! これから女性として磨きがかかっていく年ごろでしょ?」
「フフフ。そんな風に言われたの初めてです」
「お世辞じゃないからね。その証拠に、アルタ前で会った時からずっと勃起しっぱなしなんだから」
「それは大変! じゃあ、先にシャワー浴びてきますね。それともショーイチさんが先に入りますか?」
相手は元風俗嬢ということもあり、どうせなら一緒にお風呂に入って互いの性器を洗いっこしたかった。
だが、調子に乗ったら痛い目に合うだけだ。
ここは徹底的に羊の皮をかぶり、紳士に徹するべきだろう。
「それじゃあ、レディーファーストってことで、ナツミちゃんからどうぞ」
「はぁい」
その後、筆者も入れ代わりでシャワーを浴び、ベッドルームに戻った。