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こんばんは、ナツミさん。
都内在住の会社員ショーイチ、44歳です。
さきほどナツミさんの書き込みを拝見しました。
私も今日はエッチな気分なので、是非ナツミさんと楽しい時間を過ごしたいです。
もう少しで仕事が終わるので、1時間後でも数時間後でも待ち合わせ可能です。
あ!
お返事もらえたら、私の写メを送信しますね。
それを見てもらってからでも構わないので、検討してもらえたら嬉しいです!
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さくさくっとファーストメールを書き上げ、ポチっと送信。
待つこと15分。ナツミちゃんから返信が届いた。
こうなったら勝ったも同然だ。奇跡的に写真映りのいいとっておきの1枚を添付して返事を送る。その後、数回メールをやり取りし、あっさり約束が成立した。
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待ち合わせ場所は、新宿アルタ前。指定された時間の5分前に到着した筆者は、股間をギンギンに硬くしながらまだ見ぬナツミちゃんとの情事を妄想する。
自分から元風俗嬢だとアピールしていたということは、根っからのスケベなのか。それとも、攻めるのが好きで、あえてカミングアウトしたのか…。
どちらにしろMっ気の強い筆者にしてみればウエルカムな状況だ。それに、風俗遊びと違ってプレイ時間なんてあってないようなもの。ノリさえ良ければ、何時間だって気持ち良く遊べるはずだ。
ん? 待てよ。攻められっぱなしじゃ男としてのメンツが立たない。ここは筆者も本気の愛撫で相手を何度でもイカせてやるという気位が必要だろう。
そんな妄想をしているうちに、あっという間に5分が経過した。
慌てて周囲に目を配ると、それらしき女性を発見!
ぐぬぬぬぬぬっ。
メールで聞いていた通りの服装のその女性は、かなり目立っていた。
身長は170センチくらいだろうか。肩幅が広くてガッシリしていて、お笑いコンビ・南海キャンディーズのしずちゃんのような体型だった。
や、ヤバッ! このコに右ストレートを喰らったら、ひ弱な筆者は簡単にKOされてしまいそうだ…。
一瞬たじろいだものの、ここで逃げ出すほどヤワじゃない。
覚悟を決め、ゆっくり彼女に向かって歩き始める。
ペコっ
数歩進んだところで、向こうもこちらに気づいた。そして、軽く頭を下げると、はにかむような笑顔をこちらに向けてきた。