歩きながら彼女のボディを横目でガン見する。
着衣状態ではあるが胸の盛り上がりはなく、おっぱいのサイズはかなり控えめなようだ。
「あ! 聞くのを忘れてたけど、俺みたいなので本当に平気かな?」
「え?」
「実物の俺って、写真で見るより何百倍もエロそうでしょ? 引いたりしてない?」
「そんなことないですよぉ。とっても優しそうだし、予想通りの印象です」
「甘いっ! そんなんじゃコロッと男に騙されちゃうよ。こういうのをエロい顔って言うんだから」
「フフフ、でも自分でそう言うのって悪い人じゃないってことですよね」
「それも甘いっ! 悪い人ほど自分を偽るのが上手なんだよ」
「へぇぇ、でもショーイチさんは悪いことなんてしないですよね?」
「ま、まぁね。エロいことはたくさんするけど、女性の嫌がることは死んでもできないかな」
「フフ。じゃあ、今日はたくさんエロいことしてくださいね」
なんとも積極的なR子ちゃん。セックスレスによるストレスが、彼女をここまで大胆にしているのだろうか。
いつもならホテルに入ってから突っ込んだ話を聞くのだが、思い切ってここで聞いてみることにした。
「セックスレスって言ってたけど、どれくらいしてないの?」
「うーん、だいたい3か月くらいです」
へ?
完全に予想外の答えだった。筆者のところにセックスレスで悩んで連絡してくる女性読者は、10年もセックスしていないというケースがざらだったからだ。
セックスレスの期間の重さは、個人で違って当たり前だ。あえてそこには突っ込まず、会話を続けることにした。
「たしか旦那さんって36歳なんだよね? もう枯れちゃったのかな?」
「うーん、どうでしょう。前から淡白なほうだったので、よくわかりません」
「そうなんだぁ。その旦那さんとのエッチでもイッたことないんだよね?」
「はい。気持ち良くはなるんですけど、いつも中途半端で…」
「オナニーとかでイッたことはあるの?」
「…は、はい」
それまでハキハキと答えていたR子ちゃんが、オナニーの話題になった途端に口ごもってしまった。まぁ、これが普通の女性の反応だろう。
しかし、今回のデートを成功させるためにはその辺もしっかり聞いておかなければならない。