起き上がってコンドームを装着し、正常位の体勢で挿入。
上半身を起こし、腰を落としながらピストンを始める。
この体勢だと、キンタマが圧迫されて発射を少しだけ遅らせることができるのだ。
さらに、チンコの角度が上を向く形となるので、亀頭をGスポットにブツけることも可能な体位なのである。
「ああ、おチンチンも気持ちいいです!」
手マンの時に彼女の敏感ポイントを把握していたので、そこを重点的に突く。
しかし、ユルマンのせいか、いまいち気持ち良くなれなかった。
こうなったら、上半身を密着させ、シホちゃんのFカップバストを胸板で感じながら腰を振るしかなさそうだ。
ゆっくりと上半身を倒し、互いの胸が密着する体勢をとる。
この時、ふたりの顔が近づいたのだが、シホちゃんはプイッと横を向いたりはしなかった。
おろっ? これって、もしかしてアレじゃね?
試しに、唇をゆっくり彼女の唇に近づけていく。すると、
そのまますんなりとキスできてしまった!
始めのうちはキスを嫌がっていても、エッチの後半になると受け入れてくれるというのも稀にある話だ。気持ち良さのせいで理性のタガが緩み、さらなる快楽を求めているのかもしれない。
唇が触れ合った瞬間、シホちゃんのほうから舌をこちらの口内に挿し入れてきた。
ディープキスまで仕掛けてくるとは!
はわわわぁぁぁ、気持ちいいなぁ…。
ディープキスしながらのピストンは大好物で、ユルマンであっても発射の前兆が急激に襲ってきた。
「も、もうダメ! 我慢できないよ!」
「え?」
「い、イクよっ!!」
ディープキスしながらラストスパート。そして、発射!
ふぅ。
発射後も、ディープキスしながら腰をゆっくり動かし、余韻を味わう。
チンポが萎み始める前に引き抜いてコンドームを処理する。
「ゴメンね。挿入でイケなかったでしょ?」
「そ、そんなことないです。気持ち良くて、満足できましたよ」
「ありがとう。それなら良かったよ」
「こちらこそ、ありがとうございます。やっぱりショーイチさんにお会いできて良かったです」
キスNGのエッチになると覚悟したが、結局は濃厚なディープキスを堪能することができた。その落差が激しかった分、筆者の満足度も相当なものだった。
その後、帰り支度をしながら連絡先を交換し、再会を約束。駅の改札付近までシホちゃんを送り、デートは無事に終了した。
こちらから彼女に連絡することは、まずないだろう。しかし、もしシホちゃんのほうから誘ってきたら、応じてあげるしかないだろうなぁ。
(文=所沢ショーイチ)