微妙な距離をキープしながら歩き、ホテル街に到着。
いつも筆者が利用している中級クラスのラブホテルにチェックインした。
部屋に入り、ちょっと突っ込んだ話をしてみることにした。
「とりあえず、座って水分を取ろうか?」
「は、はい」
「ホノカちゃんはセックスレスなんだよね?」
「そ、そうです。だいたい2年くらいしてないです」
「その間、旦那さん以外とエッチはしなかったの?」
「はい。出会いもないですし、知り合いの人とそういう関係にはなりたくないですから」
「なるほどね。それで、あのサイトを使ってみたんだ」
「女友達が遊んでるって聞いていたので」
「でも、怖くなかった?」
「えっ?」
「だって、見ず知らずの初対面の男性とこういうところに来るんだから、怖いでしょ?」
「そういえばそうですよね。でも、ショーイチさんが優しそうだったから、怖いとかは考えなかったです」
「そんなに簡単に男を信用しちゃダメだよ。優しいフリをしているだけかもしれないよ」
「フフフ、でも写メを貰ってすぐ分かりましたよ。絶対に女性を乱暴に扱わなさそうだって」
「お、おう! それは神に誓えるよ。女性に暴力を振るうくらいなら、死んだ方がましだって思ってるから」
「し、死んじゃうんですか?」
「ちょっと大げさだったね。俺はどちらかというとMだから、女性に嫌な思いをさせるのがどうしても嫌なんだ」
「そういうのを優しいって言うんじゃないんですか?」
「ううん。優しいとかの問題じゃなくて、ただの性癖だよ」
「せ、性癖ですか?」
「うん! 少しでも気持ちいいセックスをしたいし、どうせするなら女性にも気持ち良くなってほしいからさ」
「あっ、分かります。そういうのショーイチさん上手そうですよね?」
「そ、そうかな?」
「はい。優しい愛撫とか上手そうです」
「う、うん。それだけは自信満々だよ」
「フフフ、楽しみです」
エッチな会話を楽しんでくれるホノカちゃん。愛嬌もばっちりで、その笑顔は眩しいくらいだった。
おしゃべりの最中、彼女が誰に似ているのか閃いてしまった。
それは、伝説の子ども番組 『ママとあそぼう!ピンポンパン』の河童のマスコットキャラ・カータンだ。
当時の子どもたちに愛されたカータン同様、ホノカちゃんの表情にも愛が溢れているように思えた。