ガバッと起き上がり、枕元のコンドームをサクッと装着。正常位でインサート!
ふぅ。
挿入して30秒ほどで、あっけなく果ててしまった。
興奮しまくっていて、ギリギリで発射をこらえるなんて器用な真似はできなかった。
「ご、ゴメン。気持ち良すぎてすぐに出ちゃったよ」
「う、嬉しい」
「そ、そうなの?」
「ショーイチさんに気持ち良くなってもらえて、幸せです」
「俺も幸せだよ。今日はまだまだ時間があるから、たくさん愛し合おうね」
「はい!」
そのままベッドの上でイチャイチャしながら会話を続ける。
「ねぇ、K子ちゃん。本当に延長保育を何度もしていて大丈夫なの?」
「は、はい」
「でも、その度にお金がかかるでしょ? 無理はしないでほしいな」
「そ、そうですよね。でも、我慢できなくって」
「その気持ちは分かるけど、我慢に我慢を重ねてからのエッチも燃えるものだよ」
「も、もしかして、こういう風によく会うのって迷惑ですか?」
「それはあり得ないよ! 俺の本音は、毎日でもK子ちゃんと愛し合いたいんだよ」
「う、嬉しい」
「でも、今のペースで会ってたら、旦那さんに不審に思われちゃうでしょ?」
「は、はい」
「そんなことになって会えなくなったら嫌だよ。だから、俺のためにも無理はしないでほしいんだ」
「わ、分かりました」
優しく諭したつもりだったが、気づくとK子ちゃんの目にはうっすら涙が浮かんでいた。相変わらず感情の起伏が激しいようだ。
だがこれは、自分の気持ちに素直なだけと取ることもできる。機嫌を直してもらうべく、思いついた折衷案を提示してみる。
「延長保育をしない場合って、何時までに迎えに行けばいいの?」
「普段は16時です」
「それなら、延長保育をしなくても朝10時からおやつの15時まで愛し合えるよね?」
「そ、そうですね」
「もちろん、たまには延長保育してもらって長時間愛し合うのもありだけどさ」
「はい! それじゃあ次からはそうしますね」
その後もベッドの上でキスしたり、互いの乳首をイジったりとイチャイチャを続ける。
正午近くになったところで、昼食をとることに。もちろん食べるのは、彼女が持参してきた手作り弁当だ。
「ごめんなさい。小さい容器しかなくって」
サイドテーブルにふたり分の弁当が広げられた。
K子ちゃんの言う通り、こじんまりした容器で、オシャレOLが使うようなサイズだった。
「大丈夫だって。これくらいのサイズがちょうどいいよ」
「あ、ありがとうございます。味にはあんまり自信がないんですけど…」
お弁当の中身は、卵焼き、生姜焼き、ミニトマト、ウィンナー、ポテトサラダなど、色鮮やかだった。
ホテルに入る前に自販機で買ったお茶とともに、弁当を食べる。
「すごく美味しいよ。卵焼きのほんのりした甘さなんて、まさに俺好みだよ」
「良かったぁ。甘い卵焼きが苦手じゃなくって」
「ご飯が進む、ちょうどいい甘さだよ。それに、この生姜焼きも美味しいよ」
「フフ、料理をこんなに褒めてもらったことがないから、嬉しい」
久しぶりに食す手料理に感動しながら、完食してしまった。