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トコショーです。メールありがとうございます。
随分とストレートなお誘いですね。
正直言ってそういうお誘い、大好きです!!
筆者みたいなスケベ男とエッチしたいだなんて、相当困っているのでしょうか?
あの連載コラムを楽しみにしているという時点で、セックスの相性はバッチリのような気がしています。
だから、こちらとしては大歓迎ですよ!
ただ、私もあまり時間に余裕がないので、
写メの送信NGの方や自分の素姓を隠している方などとはお会いしないことにしているんです。
改めて検討してもらって、写メの添付や、もう少し詳しい自己紹介をしてもらえたら幸いです。
では!
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すると、数時間後にK子ちゃんからのメールが届いた。
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わわわ、お返事が遅くなってしまいごめんなさい。
まさかこんなに早く反応していただけるとは思っていなくて。
少し事情を書かせていただきます。
主人とは月に1度くらいのペースでセックスしているんですが、
私にとっては恐怖の時間でしかありません。
いつもすぐに入れてくるので、痛いばかりで気持ちよくないのです。
だから、早く終わってほしいとばかり考えています。
このまま気持ちいいセックスを知らずにおばあちゃんになってしまうのも怖いです。
ショーイチさんのコラムに出てくる女性のように、大切に優しく愛されたいです。
一応写真も添付しました。
学生時代は仲間由紀恵に似てると何度か言われたことがあります。
体型は中肉中背。どこにでもいる普通の主婦みたいな感じですね。
見た目でNGでしたらお返事いただかなくて結構です。
誰とでもしたいわけではないので、顔パスされたらこれからも自分で慰めますので。
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またもや長文メールだった。事情が詳しく書かれていたが、一番気になったのは、
“セックスが恐怖の時間”
という点だ。
セックスの快楽は、神の与え給うた贈物のひとつである。その神からの贈り物を享受できないなんて、なんて可哀そうなんだ。
よくもまあ、そんなお粗末なセックスしかできない男と結婚したものだ。もしかしたらデキ婚というやつで、止むに止まれずだったのかもしれないが…。
まだ見ぬK子ちゃんの旦那に憤りを感じつつ、添付されていた写メを確認する。
く、くっそ可愛いじゃねぇかっ!!