クライマックスに向け、腰の動きを加速させたくなったがグッと堪える。スローペースのピストンを維持しながら、「い、イクよっ」を声をかけてから思いのたけをぶち撒けた。
ふぅ。
射精後、余韻を味わってから愚息を引き抜いた。
コンドームの先端には、自分でも呆れてしまうくらいの大量ザーメンが溜まっていた。
それを彼女に見られるのが恥ずかしく、急いで処理する。
そして、ワカちゃんに向き直り、裸体を目にすると、愚息が再びムクムクと硬くなり始めた。
どうやら賢者タイムは省略されてしまったようだ。それだけ彼女の裸体がエロいということだろう。
だが、ここで2回戦目をおねだりするのは悪手かもしれない。ワカちゃんのほうから「したい」と言い出さない限り、すぐに求めるのは酷だろう。
「大丈夫? 痛くなかったかな?」
「はい。大きくてびっくりしましたけど、最初だけで後は大丈夫でした」
「それなら良かった。本当にありがとうね。すっごく気持ち良かったよ」
「わ、私のほうこそありがとうございます。エッチでイッたのって初めてでした」
「え? 今までイッたことなかったの?」
「は、はい。何度かイキかけたことはあったんですけど、今日のはしっかりイケました♪」
「そ、そうだったんだ。こんなんで良かったら、いつでもご奉仕させてもらうね」
「え?」
「またワカちゃんが会いたいって誘ってくれたら、いつでも駆けつけるからね」
「ほ、本当ですか?」
「うん! 平日でも休日でも構わないし、たとえ電車が動いてない時間でもタクシーを飛ばして来るからね」
「フフ、嬉しいです。楽しみにしてますね」
その後、2回戦を言い出せないまま、帰り支度が始まってしまった。まっ、仕方あるまい。今回は大人の男性としての余裕をアピールするしかないだろう。
お互いのメールアドレスを交換し、再会を約束。そして、駅の改札口まで彼女を送っていき、この日のデートは無事に終了した。
ワカちゃんの職場は4週6休制で、休みが不定期になってしまうとのこと。だから、次のデートがいつになるのかまだ未定だが、いつ呼び出されても大丈夫なように、体調管理に気をつけねばならない。
アイスクリームとアイスコーヒーの食生活をすぐには改善できないが、ビタミン補給のサプリを摂取するくらいなら筆者にもできるかもしれない。何はともあれ、今から再会が楽しみで仕方ないのだった。
(文=所沢ショーイチ)