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初めまして、タカコさん。
都内の会社員、ショーイチ・38歳です。
先ほど、タカコさんの書き込みを拝見しました。
今日は仕事が休みなので、何時でも待ち合わせ可能です。
優しいくらいしか取り柄のない私ですが、
是非タカコさんと楽しい時間を過ごしたいです。
ご検討のほどよろしくお願いします!!
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こんなファーストメールを送ったところ、ものの5分で彼女から返信が届いた。そこから数通メールをやり取りし、あっさりと約束は成立した。
待ち合わせ場所は、新宿アルタ前。少し早めに到着し、ドキドキしながら待っていると、時間ちょうどにタカコちゃんらしき女性を発見した。
ぐぬぬぬッ。
やはり自称は自称に過ぎなかった。かなり肥えていて、“ちょいポチャ”どころか“ポチャポチャ”といった感じだ。芸能人で例えるなら、デビュー当時の渡辺直美の体型に近い。
当然ウエストのクビレなんて皆無で、騎乗位なんてした日には、腰を痛めてしまいそうだ。
しかし、そのふくよかな体型以上に目立っていたのが、胸の膨らみだ。ロケットでも格納してるのかと疑いたくなるほど大きく、彼女が歩くたびにバインバインと揺れるのが遠目からでも分かった。
おろっ? 案外、当たりじゃね?
どんな女性にも長所はあるものだ。筆者はそれを見つけると、短所なんて一切気にならなくなってしまうのだ。
そんなことを考えているうちに、ふたりの距離はどんどん縮まり、彼女の顔が徐々にはっきりしてきた。
タカコちゃんの顔は、おニャン子クラブの会員番号22番の白石麻子とジャイアンの妹・ジャイ子を足して2で割ったような感じだった。決して美人とは言えないが、愛嬌はありそうだ。
うんうん。コレなら余裕でストライクゾーンだぜっ!!
彼女に話しかける頃には、筆者はすっかりその気になっていた。