「こんばんは、ショーイチさんですよね?」
ハキハキとした口調で、そう挨拶してくるミヤビちゃん。うっすら笑みを浮かべていて、愛嬌はそれなりにありそうだった。
スグに彼女の顔の造りを確認する。お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきおと、女子プロレスラーの井上京子を足して2で割った感じとでも言えばいいのか。決して不快な印象はなかった。
愛嬌もあるし、ノリも良さそうだし、なにしろ18歳だし…。
まっ、こういうのもアリだよな。気を取り直した筆者は、バックに入れかけていたギアを切り替え、ドライブモードにシフトチェンジすることにした。
「うん。ショーイチだよ。ミヤビちゃんだよね? 今日はよろしくね」
「わっ、本当に優しそうな感じですね」
「うん。優しいのだけは神に誓えるから安心してね」
「で、でもゴメンなさい。私こんな感じですけど、大丈夫ですか?」
過去に顔パスされた経験があるのだろう。ミヤビちゃんは少しだけ表情を曇らせながら、そう告げてきた。
これがなけなしの金をはたいて呼んだデリヘル嬢だったら、間違いなくキャンセルしていたところだ。しかし、出会える系サイト遊びを満喫するには、平気な顔で泥水をガブ飲みできるくらいの度量が必要なのだ。
「もちろん大丈夫だよ。ミヤビちゃんのほうこそ大丈夫? 嫌だったらここでゴメンなさいしてもいいんだよ」
「そんなことしませんよぉ」
「じゃ、さっそくだけどホテルに向かおうか?」
「はぁい。よろしくお願いします」
微妙な距離を保ちながら、横並びで歩き始める。横目で彼女を盗み見て、品定めを始める筆者。
肌は綺麗で、まさに18歳といった感じ。それに、着衣の状態なので断言はできないが、オッパイはそれなりに大きそうだ。
まっ、この程度のハズレ案件なら、室内を暗くすれば問題なく楽しめるだろう。
己の容姿の悪さを棚に上げ、そう納得することにした。