その後、5分ほど腰を振り続けていると、「イクゥゥっ!」とミユキちゃんが絶叫しながら昇天してくれた。
よっしゃ、これでいつ発射しても格好がつくぜ!
ミユキちゃんの腰を抱え込み、ラストスパート!
ふぅ。
大量のザーメンをドクドクとゴム内に吐き出し、無事に2回戦目を終えることができたのだった。
しばし余韻を味わってからチンコを引き抜き、後処理を開始する。そのついでに時間を確認すると、17時を少し回ったところだった。
「ミユキちゃん。今17時になったところだよ。帰り支度を始めようか?」
「は、はい」
「先にシャワー浴びておいで」
「私なら平気です」
「え?」
「寝る前にお風呂に入るので大丈夫です」
「そっか。じゃあ、俺もそうするね」
こうして、ふたりともシャワーも浴びずに着替えることに。
その後、連絡先を交換し、再会を約束。部屋を出る前に、服を着た状態できつい抱擁を交わしたのだが、その時、ミユキちゃんが筆者の胸に顔を埋めてきた。
「ねぇ、ショーイチさん?」
「ん? どうかした?」
「この香りって、何ですか?」
「えっ? 香水とか使ってないから、ボディソープとかの匂いじゃない?」
「シャツからすごくいい匂いがしてるんですけど」
「それじゃあ、柔軟剤の匂いなんじゃないかな?」
「なんの柔軟剤を使ってるんですか?」
「確か、ファーファのなんたらボーテとかいうやつだと思うけど」
「えっ? 知りたいです! ちょっと待っててください」
そう言うと、ミユキちゃんはスマホで検索し、画面をこちらに向けた。
「この中にありますか?」
そこには、ファーファの柔軟剤のラベルが何種類か写っていた。
「えっと、これかな? このファインフレグランスボーテだと思うよ」
「ありがとうございます。次に私もこれを買いますね」
「そんなにいい匂いかなぁ?」
「はい。それに、この香りでショーイチさんのことを思い出せそうなので」
「あ、ありがとう。でも、会いたくなったら遠慮しないで呼び出してね」
「でも、ショーイチさんにも都合があるでしょ?」
「うん。でも、ミユキちゃんのためならできるだけ時間を作るよ」
「あ、ありがとうございます。やっぱり優しいんですね」
「優しいとかじゃないよ。俺の正直な気持ちだよ」
「はい。嬉しいです!」
ホテルを出た後、駅の改札口まで彼女を送り、この日のデートは終了した。
使っている柔軟剤の種類を聞かれたのは、生まれて初めてだった。ちなみに、筆者がこの柔軟剤を使っているのは、昔好きだった、否、今でも大好きな女性が使用していたからだ。
あの女性は今でも同じ柔軟剤を使っているのだろうか? 自分のシャツの匂いをクンクンと嗅ぎながら、ちょっぴりおセンチな気分になってしまう筆者であった。
(文=所沢ショーイチ)