待ち合わせ場所は、新宿アルタから徒歩10数秒の大型靴屋の前。
約束の時間ちょうどに現れたC子ちゃんを見て、筆者は驚いた。
写メなんかより全然可愛いんじゃね?
実物の彼女は、若い頃の宮崎美子を思わせるキュートな顔立ちだった。しかも色白で、着衣のままでもオッパイのふくらみがしっかりと感じられた。
「こんばんは、C子ちゃんだよね?」
「あ、はい。ショーイチさん?」
「うん。ビックリしたかな?」
「え?」
「実際の俺って、めちゃくちゃエロそうでしょ? 引いてないかな?」
「そ、そんなことないです。いただいた写真通りで、優しそうですね」
「あ、ありがとう」
「ショーイチさんこそ、私みたいなので大丈夫ですか?」
「もっちろんだよ。ほら、俺の顔よく見て。嬉しそうな顔してるでしょ?」
「フフフ、その言葉、記事で読んだことあります」
「アレ? そうだっけ? でも本当に嬉しいんだよ」
「はい。ありがとうございます」
女性読者に会う時は、どうしても調子が狂ってしまう。過去の連載記事を読み込んでいる読者も珍しくなく、筆者の手の内がバレバレになっているからだ。
こうして、ふたり仲良く並んでホテル街に向かって歩き始めた。
「C子ちゃんは、今、彼氏とかいないんだよね?」
「はい。もう1年くらいいません」
「それだけ可愛いのに信じられないなぁ」
「えっ?」
「あっ! もしかして、女性ばかりの職場だったりするのかな?」
「い、いいえ。普通に男の人もいますけど…」
「そうなんだぁ。俺だったら、近くにC子ちゃんみたいなコがいたら、放っておかないんだけどなぁ」
「フフフ、上手に褒めるのも記事のまんまですね」
「褒めてないってば! 俺が女性の前で嘘をつかないのは知ってるでしょ?」
「え? そうでしたっけ?」
「そ、そうだよ。褒めてるんじゃなくて、思ったことを口にしてるだけだよ」
「ありがとうございます」
こうして会話を盛り上げながら歩き、無事に目的のホテルに到着した。