「大丈夫? 緊張してない?」
「は、はい。平気です」
「あのサイトで男性と会うのって、これで何回目なの?」
「き、今日が初めてなんです」
すっかり忘れていたが、彼女が“若葉マーク付き”だったことを思い出した。
「そっかぁ。怖かったんじゃない?」
「はい。でも、優しそうな人なので安心しました」
「えっ、俺のこと? 優しいのは間違いないけど、それ以上にスケベだよ」
「…エッチな男性のほうが…嬉しいです」
ほほぅ、そうきたかぁ。なかなか殊勝なことを言ってくれるじゃないか。
ムクムクっ!
ユウナちゃんの言葉に反応し、愚息が大きくなり始めた。いつもに比べたらかなり遅い目覚めだが、やっとその気になってくれたようだ。
もっとも、丸二日もヌいていないタイミングだったので、単なる自然現象である可能性も高いが…。
それにしても、自らエッチな男性のほうが嬉しいだなんて、相当な“スキモノ”なのかもしれない。これは案外楽しいエッチになるのでは? そんな期待を胸に歩き続けた。
その後、ホテル街に入ってすぐの格安ラブホにチェックイン。部屋に入り、おしゃべりを再開させた。
「ユウナちゃんはどんなエッチが好きなの?」
「えっ?」
「ほら、エッチな男が好きって言ってたでしょ? だから、具体的に教えてほしいな」
「乱暴にされるのは苦手で…」
「そんなの当たり前だよ! 俺は優しいエッチしかできないから、安心していいよ」
「ありがとうございます」
「それ以外に何か要望とかないのかな?」
「と、特にはないです」
いまいち面白味に欠ける回答だが、あまり無理強いするのもよくないだろう。それに、部屋に入ってからずっと勃起しっぱなしだったので、これ以上焦らすと愚息がヘソを曲げてしまうかもしれない。