サクサクッとこんなファーストメールを書き上げ、ポチッと送信。すると、10分ほどで返信が届いた。
こうなったら、もうこっちのもんだ。いつものように写メを送信し、そこから数通ほどのメールのやりとりを経て、あっさりとデートの約束が成立した。
待ち合わせ場所は、定番の新宿アルタ前。約束の5分前には到着しようと向かっていると、サイト経由でミワちゃんからメールが届いた。
それは、アルタ前に到着したというメールだった。
おいおいおいおい、どれだけヤリたがってんだよ!! 待ちきれないってか?
ニヤニヤしながら小走りでアルタに向かい、すぐにそれらしき女性を発見した。
ムムッ?
なんとも幸薄そうだなぁ、というのが第一印象。ミワちゃんの顔は、“モーニング娘。”に加入した当時の市井紗耶香をさらに地味にした感じだった。
その暗い雰囲気のせいで、エッチが楽しめないのでは、と不安が頭をもたげる。しかし、ここで筆者が暗そうな表情を見せるわけにはいかない。
スケベヅラにならないよう気をつけながら笑みを浮かべ、ゆっくりと彼女に近づいていった。
「お待たせ。ミワちゃんだよね?」
「あっ、はい。ショーイチさん?」
「うん。さっき【イククル】で約束させてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」
「こちらこそお願いします」
ミワちゃんの表情は暗いままだったが、無難な感じで挨拶してきた。30歳を超えたOLさんなので、一般常識は持っているといった感じだ。
「さっそくだけど、このままホテルに向かうってことでいいかな?」
「は、はい」
「ん? 無理してない? 嫌だったら断ってもいいんだよ」
「だ、大丈夫です。ショーイチさんも大丈夫ですか?」
「もっちろんだよ。じゃ、行こうか?」
「はい」
向こうからも「私で大丈夫ですか?」と言ってくれたので、まずは一安心。社交辞令とはいえ、会話のキャッチボールができることは重要だ。
出会える系サイトには、不細工ちゃんやおデブちゃんのくせに高飛車な態度を取る女性が少なくない。そうしたケースであっても筆者はきっちり射精に持ち込むが、大抵の場合、事後に後悔することになる。
しかし、ミワちゃんの場合は、そうした心配は無用のようだ。