「じゃ、俺が先にシャワーを浴びちゃうね。ゆっくり待っててね」
そう言って浴室に入る筆者。そして、ボディソープを愚息に塗りたくってからシコシコ。
ふぅ。
10秒もしないうちにザーメンが吐き出され、やっと下半身が軽くなった。これで冷静に作戦を詰めていける。
その後、体を洗いながらこれからの流れをシミュレーションする。
よしっ、この流れでいこう!!
体を洗い終え部屋に戻ると、鏡の前で念入りに歯磨きを始める筆者。
すると、フユコちゃんが立ち上がり、浴室に向かおうとした。
「ちょ、ちょっと待ってて?」
「え?」
「俺が歯磨き終わるまで座って待っててくれるかな?」
「は、はい」
不思議がる彼女を無理やり納得させ、歯磨きを終えた筆者は無言でフユコちゃんに近づいていく。そして、ベッドに座っていた彼女の隣に腰を下ろした。
「も、もう我慢できないんだ」
「え?」
「歯磨きして綺麗になったから、キスしてもいいかな?」
「わ、私まだ歯を磨いてないです」
「そんなの構わないよ。ね? お願い!」
彼女の両肩にそっと手を置き、こちらに軽く引き寄せてみる。すると、大した抵抗もせずに力を抜いてくれた。そして、顔が近づく前に目を閉じてきた。
チュッ
唇が触れるか触れないかの優しいキス。そして、
チュッチュチュ、チュッチュチュ
と、小鳥が餌をついばむような感じで何度もキスを繰り返す。