「俺って、写メよりずっとエロそうでしょ?」
「ええっ? エロいんですか? 全然見えないです」
「本当? じゃあ、どんな風に見える?」
「すごく優しそうです」
「うん。メールでも書いた通り、優しいのは保証するよ。でも、それ以上にエロいんだ」
「し、正直なんですね」
「後で後悔してほしくないから、何も隠さずにしゃべってるんだ」
「フフ、そういうところも優しいじゃないですか」
「俺の優しさって、すごく限定的なんだ」
「え?」
「可愛いコとか、ヤリたいと思ったコの前では優しくなるけど、そうでない時は冷たい人間なんだよ」
「ええっ、そうは見えないです」
「本当だって。誰にでも優しくしてたら疲れちゃうでしょ」
「は、はい」
「でも、フユコちゃんみたいに超可愛いコの前だと、いつもの256倍は優しくなっちゃうよ」
「な、なんか慣れてそうですね」
「え?」
「だって、ショーイチさんすごく会話が上手だから…」
「それも誤解だってば! こう見えても、すっごく緊張してるんだ」
「本当ですか?」
「容姿が並みのコだったらここまで緊張しないけど、フユコちゃんレベルのコだとどうしても緊張しちゃうよ」
「またまたぁ。そうやって自然に褒めるのがすごいですね」
「褒めてないって!! ただ思ったことを口にしてるだけなんだよ」
「ありがとうございます」
当たり障りのない会話をしていたが、注文したアイスコーヒーが半分なくなりかけたところで勝負に出ることにした。
「ところで、この後はどうしたい?」
「えっ?」
「俺は今すぐダッシュでホテルに行きたいんだけど、フユコちゃんの意見を尊重したいからさ」
「え、えっと…」